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中国人の「爆買い」23%減、1人あたり22万円に ~日本企業はどう対応すべきか?

NIKKEI STYLE 10/4(火) 11:20配信

爆買いは減っているのですか?

 訪日外国人が日本でたくさん買い物をする「爆買い」が減り始めたと聞いたわ。中国からの観光客は相変わらず多いみたいだけど、何が起きているのかな。

 訪日外国人の『爆買い』をテーマに、岡沢昌代さん(64)と中島明日香さん(29)が石鍋仁美編集委員の話を聞いた。

 「観光庁が7月に発表した4~6月の訪日外国人1人当たりの消費額は15万9930円と、前年同期に比べて9.9%減りました。前年同期比でマイナスになったのは2四半期連続です。訪日外国人の人数は依然として増えているため、全体の消費額は7.2%増とプラスを維持しましたが、変調が鮮明になっています」

 「なかでも、爆買いの主役だった中国からの観光客の消費が慎重になっています。日本政府観光局によると、2015年の訪日外国人約1974万人のうち、中国人(台湾・香港を除く)は499万人で全体の25.3%です。ところが消費額のシェアをみると中国人が実に40.8%を占めていました。その訪日中国人の今年4~6月の1人当たり消費額は21万9996円で、前年同期に比べ22.9%も減っています」

 「訪日中国人の1人当たり消費額が減っているのは、いくつか理由があります。一つは、中国景気の減速です。円高で日本での買い物が割高になったこともあります。さらに、以前は比較的裕福な中国人が日本に旅行していたのに対して、日本の入国ビザ発給要件の緩和などに伴って、それほど所得が高くない訪日客の割合が高くなったことも影響しています」

消費の内容にも変化があるのですか。

 「中国人訪日客が増え始めた最初のころは、富裕層が超高額な宝飾品などを買っていました。その次に『中の上』の所得階層の訪日客が増えると、炊飯器や時計などをたくさん買うようになりました。その中には、自分で使ったりお土産にしたりするだけでなく、中国に持ち帰って転売して稼ぐことを目的にした買い物もあったようです」

 「今ではごく普通の人々が、ドラッグストアなどで薬や日用品を買っています。中国でも海外旅行の大衆化が進んだ結果、高額商品から普通のモノに関心が移っています。とはいえ、日本製品なら何でも売れるというわけではなく、インターネットで影響力のあるブログなどでお薦めされている特定の商品に人気が集中しています」

 「もともと欧米からの観光客は買い物よりも、ホテルや旅館、様々なサービスにお金を使う傾向がありましたが、最近は中国や東南アジアからの観光客もモノから『コト消費』、つまり日本ならではの体験へと関心がシフトしています。温泉や雪景色などに加え『忍者体験』のようなサービスも人気があります。何度も日本に来るリピーターが増えれば、こうした傾向はますます強まるでしょう。訪日客を受け入れる日本側も発想を切り替える必要がありそうです」

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最終更新:10/4(火) 11:20

NIKKEI STYLE

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