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【ラグビー】1年生が元気なワセダ、低迷脱出で打倒・帝京なるか

webスポルティーバ 10/4(火) 12:14配信

 さあ、ラグビーシーズン本番である。トップリーグ同様、大学ラグビーも熱戦が繰り広げられている。秋晴れの2日の秩父宮ラグビー場。低迷打開を図る”新生ワセダ”は、対抗戦グループで難敵の筑波大と対戦し、2季ぶりの白星を挙げた。

【写真】早稲田大学ラグビー部OBの五郎丸選手

『王道をゆく』

 これが、早稲田の試合テーマだった。山下大悟新監督によると、ラグビーの王道とは、「スクラム」と「ブレイクダウン」「チームディフェンス」の3つを指す。過去5季の対抗戦で2勝3敗と分が悪い筑波大には、接点、すなわちブレイクダウンとディフェンスでやられていた。だから、ここにこだわった。

 勝負の鉄則はまず、相手の強みを消すことである。特にブレイクダウンでは、ポイントに入る、入らないの判断がよかった。体を張る。さらに「レッグ・ドライブ」。ボールキャリアーが足をかく、サポートプレーヤーも前に出る。筑波を圧倒した。

 早稲田主将のロック桑野詠真(えいしん)は試合後、こう言った。つぶれた右耳に汗が光る。

 「王道の部分を意識していました。そこで筑波にしっかりと戦えました。試合的にも、点数的にも、いい結果になりました」

 特にグラウンドで躍動したのが、早稲田の新しい力である。先発には、5人もの1年生が並んだ。正確なパス、キックでゲームをうまく運んだのが1年生スタンドオフ(SO)岸岡智樹だった。

 冷静さが光る。早稲田が前半30分過ぎ、連続攻撃を仕掛けた。ラックから右。ウイング本田宗詩(そうし)からのパスが乱れる。後ろに戻って拾った岸岡だが、慌てず、焦らず、右サイドライン際に張っていた長身フランカーの加藤広人にオープンキックを蹴った。

 SO岸岡が説明する。

「14番(本田)がボールを持って前にいくはずだったんです。でも、ぼくたちのコミュニケーションミスでボールを下げてしまいました。(外側に)ハイボールに強い加藤さんがいたので、そこを狙ったんです。まあ、イチかバチかのプレーの選択なんですけど、(相手の布陣は)よく見えていました」

 この”キックパス”を加藤がジャンプ一番、ナイスキャッチして、そのまま右中間に躍り込んだ。技ありのトライ。約6500人の観客が大きくどよめいた。

 ゴールも決まって、17-0となった。勝敗の帰趨はほぼ固まった。岸岡は笑顔で続ける。

「結果論ですけど、よかったなあと思います。いい判断ができました。うれしいです」

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最終更新:10/4(火) 12:14

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