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ゲス川谷さんバンド活動自粛は法律違反が理由ではない? 未成年者飲酒禁止法の規定とは…

オトナンサー 10/4(火) 17:02配信

 川谷絵音さんがボーカルを務める人気ロックバンド「ゲスの極み乙女。」と「indigo la End」の所属事務所が、両バンドの活動自粛を発表したことが話題になっています。

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 報道によると、川谷さんが当時未成年だった“新恋人”のほのかりんさんに飲酒させた疑惑が浮上し、所属事務所は「このことを重く受け止め、両バンドともに、現在すでにご案内済みの公演を終えた後、当面の間、活動自粛することとしました」と発表。

 川谷さん自身も「僕の軽率な行動によりファンの皆様を失望させてしまった事、活動を共にしているバンドメンバーや関係者の皆様に重大なご迷惑をお掛け致しました事を深くお詫び申し上げます」と謝罪のコメントを出しました。

 ベッキーさんとの不倫報道で今年一躍、時の人になった川谷さん。テレビ番組などの降板が相次いだベッキーさんとは対照的に、現在まで活動を継続してきましたが、ここに来ての活動自粛となりました。

 今回はその引き金となった「未成年者の飲酒」について法律面から考えます。

未成年の飲酒を止めなかった親権者には責任

 未成年者の飲酒を禁じる「未成年者飲酒禁止法」は1条1項で「満20歳未満の者の飲酒を禁止する」と定めています。

 それでは相手が未成年と知りながら飲酒させたり、飲酒を見て見ぬふりしたりする行為は罪に問われることはないのでしょうか。

 同法には以下のような規定があります。

・未成年者の親権者や監督代行者に対して、未成年者の飲酒を知った場合に、これを制止する義務を規定する(1条2項)

・未成年者の飲酒を知って制止しなかった親権者や監督代行者に対して、科料を科す(3条2項)

 この場合の「科料」は、刑法17条で「1000円以上1万円未満」と定められていますが、高井・村山法律事務所の村山圭一郎弁護士によると、現実に科されるケースはほとんどないようです。

恋人に監督義務を課すことはできるのか

 それでは、実際に川谷さんが罪に問われる可能性はあるのでしょうか。

 村山さんは「その可能性は極めて低いと思われます」と指摘、その理由については「未成年者飲酒禁止法は1条2項で、未成年者の親権者もしくは親権者に代わって監督する者について、未成年者の飲酒を知った場合にこれを制止する義務を課しています。しかし、交際相手は同法が定める『親権者に代わって監督する者』には当たらないでしょう」と話します。

 村山さんによると「親権者に代わって監督する者の範囲」については法律上、明確な規定はありませんが、「親権者と同等か、あるいは少なくともこれに準ずる程度に一般的、包括的に未成年者を監督することが期待されるような特別な関係、ないしは立場にある者を意味していると解すべきである」とする判例はあるとのこと。

 ただし今回のケースに関しては「川谷さんは未成年者の交際者という立場ですが、男女交際という、ある意味“対等な関係”の立場にある人が倫理上や道徳上はともかく、法的に親権者と同等の監督義務が課されることはないでしょう」といいます。

 つまり活動自粛は「未成年に飲酒させたこと」の倫理的、道徳的責任による帰結といえそうです。

オトナンサー編集部

最終更新:10/4(火) 17:52

オトナンサー

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