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レッズが忍ばせた戦略的武器。 ガンバを粉砕した「右の正三角形」

webスポルティーバ 10/4(火) 12:54配信

 苦手とするガンバ大阪に4-0と大勝を収め、浦和レッズが2ndステージ優勝にあと一歩に迫った。川崎フロンターレとの上位対決をモノにし、2位に浮上したヴィッセル神戸との勝ち点差は5。早ければ、次節にも優勝が決定する。

【写真】年間総合首位に躍り出た好調の浦和レッズ

 一方で浦和は、年間勝ち点争いでも首位に浮上。すでに出場を決めているチャンピオンシップでは、年間勝ち点1位チームとして決勝で待ち受けるシナリオも現実のものとなりつつある。

 開始早々に先制点を奪い、後半立ち上がりにも追加点。相手が退場者を出して数的優位を手にすると、リスクマネジメントに気を配りながらも機を見て圧力をかけ、さらに2点を追加。G大阪にまるで隙を与えない、まさに完璧とも言えるゲーム展開だった。

 浦和がG大阪を凌駕していたのは、まず単純に局面の攻防だ。球際の争いで上回り、鋭い出足でセカンドボールをことごとくモノにする。攻守の切り替えの速さも光り、各エリアで数的不利な状況に持ち込まれることはほとんどなかった。

 前線からのハイプレスで出し手の自由を奪い、くさびに対しても激しく対応。59分にはDF槙野智章のチャージで倒されたG大阪のMFアデミウソンが報復行為で退場になったが、なかなかボールを収められず思うどおりにならない展開に、イライラを募らせた結果だろう。槙野だけでなくDF遠藤航も、好調を維持していたFW長沢駿をほぼ完璧に封じ込めた。

 一方で、G大阪対策というものも、浦和はしっかりと用意していた。昨年のチャンピオンシップ、天皇杯決勝を含め公式戦で4連敗中と、浦和はG大阪に負け続けてきた過去がある。何が原因で、どこを修正するべきか――。この日の浦和は、準備してきたものを完璧にピッチで体現していたと言えるだろう。

 攻め込みながらもミスからボールを奪われ、カウンターから失点するというのが、これまでのパターン。しかし、今回の対戦ではボールロストも少なく、たとえ奪われても素早いプレスとトランジションを実践し、カウンターからピンチを招く場面はほとんどなかった。

「そういったところは、今週のトレーニングでしっかりと準備をしてきた。大事なのは、自分たちが狙いとする戦い方を選手たちが規律を持って実行すること。今日の浦和レッズは規律という部分で、非常に高いレベルにあったと思う」

 ペトロヴィッチ監督も選手たちのパフォーマンスに賛辞を送るほどの出来だった。闘う意識で相手に勝り、チームとしての秩序も備わっていた浦和が快勝を収めたのは、ある意味で当然の成り行きだった。

 加えて浦和は、戦略的なたしかな武器も忍ばせていた。それはシャドーのMF武藤雄樹、ウイングバックのMF駒井善成、ストッパーのDF森脇良太による「右サイドの連携」だ。この日の4得点はすべて、右サイドが起点になって生まれたものである。

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最終更新:10/4(火) 18:20

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