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本田や長友への風当たりが一層強まる? イタリアで「もう外国人はたくさん!」のチャントが物議

Football ZONE web 10/4(火) 15:11配信

今年4月のインテル戦では、両軍スタメン22人が全て外国籍選手という史上初の事態も

 イタリアの中小クラブの中で一定の存在感を放ち続けているウディネーゼは、今季リーグ7試合を終えて2勝1分4敗の勝ち点7と苦戦。現地時間2日にジュゼッペ・イアキーニ監督が解任された。その引き金となった1日の本拠地ラツィオ戦で、サポーターから「もう外国人はたくさんだ!」というチャントが巻き起こり、物議を呼んでいる。イタリアのサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」が報じた。

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 苦戦が続くウディネーゼは、ラツィオ戦も0-3のビハインドで終盤を迎えていた。すると、サポーター席から「もう外国人はたくさんだ! もう外国人はたくさんだ!」とチャントが沸き起こったという。

 ウディネーゼは、元日本代表監督ジーコ氏がかつてプレーしたクラブで、積極的に外国籍選手を獲得することで知られている。今年4月23日に日本代表DF長友佑都が所属するインテルと対戦した一戦では、両チームのスタメン22人が全て外国籍選手。イタリア人選手がピッチに一人もいない状況でゲームが始まるという、1898年にスタートして100年以上の歴史を誇るセリエAにおいて、史上初の事態を巻き起こしていた。

 大きな財政基盤を持たないウディネーゼは、才能のある外国籍選手を若いうちに獲得し、育成してビッグクラブへ売却する移籍金ビジネスがクラブ経営の根幹になっている。例えば、現在アーセナルで活躍するチリ代表FWアレクシス・サンチェスもその一人だ。サンチェスの場合、16歳の時点で日本円にして約3億円で契約を結び、2011年にその10倍近い金額でバルセロナへ売却した。現在インテルの守護神である元スロベニア代表GKサミル・ハンダノビッチも、20歳の時にウディネーゼが発掘した選手だ。

自クラブへの投資を“ケチった”と判断

 監督に関してはイタリア人が大半だが、実績の少ない監督にチャンスを与えるという意味では同様だ。元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が名声を得たのも、ウディネーゼで3-4-3システムを導入したのがキッカケだった。現イタリア代表監督のジャンピエロ・ヴェントゥーラ氏や、現ローマ監督のルチアーノ・スパレッティ氏など名将と評価される監督には、ウディネーゼでチャンスを掴んだ存在が多い。

 しかし、サポーターはそうした方針に我慢の限界を迎えたという。才能が育ち、チームの中心となって楽しみな存在になった途端にビッグクラブへ売られて行き、応援していた選手が今度は自クラブの脅威となって牙をむくことに対して、サポーターの反感が根強くなっていったという。まして、それが自国の選手でなく外国籍選手であった点も憎悪を助長しているとしている。

 そして、クラブのジャンパオロ・ポッツォ会長が09年にスペインのグラナダ、12年にプレミアリーグのワトフォードを買収してオーナーになっていることも、サポーターの反感を強めたという。自クラブへの投資を“ケチった”と判断されているようだ。

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最終更新:10/4(火) 15:11

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