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【試乗レビュー】安定感抜群の前2輪コーナリングに驚いたヤマハ『TRICITY 125』

@DIME 10/5(水) 7:10配信

■Introduction

トライクと言えばバイクの免許が取れなかったので普通免許でオートバイの気分を味わえる3輪車というイメージが強い。最近ではBPR『Can-Am spyder F3-S』のようなスポーツタイプの3輪も登場して、面白いことになってきた。フロント2輪、リア1輪のマシンと言えばピアジオ『MP3 Yourban 300』85万3000円(税込)が思い浮かぶ。こちらは普通二輪免許が必要なビッグスクーターで高速道路も走れるのだ。3輪入門にしては値段も敷居も高い...... そして遂に国産で手軽に3輪を楽しめるマシンが登場した。AT限定小型二輪免許で乗れるYAMAHA『TRICITY 125』35万6400円(税込)である。

その特徴は3輪なのに自立しない! 停車中は足を出さないと倒れる。駐輪する時はスタンドを出すと従来の2輪車と使い勝手は同じだ。それでは何のために前が2輪なのか? Webサイトにはグリップの悪い路面で安定性が高い、高い制動力が得られる、コーナリングが安定する、横風に強いという4点が上げられている。ビギナー向けと言いつつ、乗ってみないと分からない特徴なので、実際に乗ってみよう。

■Design

フロント2輪は真横から見ると分からないが、それ以外の角度ではインパクトが強い。デザインは同社の『NMAX』系のエッジの効いたシャープなものだ。カラーはマットレッド、ホワイト、マットブルーの3色があり、色によってもかなり印象が変わってくる。

フロントが2輪なので足元が狭い感じがする。またミラーも近すぎて若干違和感がある。『TRICITY 125』の最大の特徴はLMW(リーニング・マルチ・ホイール)機構と名付けられた車体のリーンに対応して2つの車輪が傾く機構である。左右のサスペンションを片持ちで独立させ、車速に応じたリーンの角度と段差を乗り越えたときの安定性を確保している。LMWの完成度は非常に高く、普通に運転している際には3輪であることを意識させずにコーナリングやブレーキングの時は3輪の威力を発揮する設計になっている。もちろん雨の日の制動力とグリップ力も抜群だった。

【ゴン川野の結論】

『TRICITY 125』は乗っていて非常に楽しいマシンだった。オートマのスクーターで重量152kgもあるため加速は期待できないが、低速から深いバンク角で曲がれる。リーンするだけで思ったように車体がバンクする。これは峠の下りを走ってみたくなる。また、ブレーキが強烈に効くのでコーナーを攻めるのに最適。膝スリで有名な二輪ジャーナリストの丸山浩氏の動画レポートでは、テストコースの低速コーナーで膝を擦っている様子が公開されている。ドゥカティでは無理だった膝スリがTRICITYなら擦れるかも! と本題とは全く関係ない妄想を抱かせてくれた。

TRICITYは重量配分も50:50に近付けてあるとのことで、走り出してからの安定感も抜群。またバイクの弱点である段差にも強い。何も考えずに段差をクリアーできる。普段は大排気量のスポーツバイクに乗っている私にはTRICITYの安定感がどんな感じか、イマイチ実感がわかないので普段はスクーターに乗っている女性ライダーとか、水冷のドゥカティに乗っている女性ライダーに試乗してもらいインプレを聞く予定だったのだが、2週間のTRICITY借用期間中2日を除いて全て雨という事態が発生して、いろいろ考えていたイベントが全てぽしゃってしまったのだ。

TRICITYのLMW機構は、とても完成度が高いので、もっと大排気量のマシンにも採用して欲しい。TRICITYに関しては国内でも155ccが発売予定、しかもパーキングブレーキ付きらしくで駐輪時は自立するかもしれない。125ccでは高速道路と自動車専用道路を走れないという弱点があったが、これを解消するための155ccバージョンに違いない。TRICITYにタンデムして近所のスーパーに買い物に行ったが青梅街道や環八を走っても実用上不満はなかった。つまりパワー的に問題はないのだが、もっと速いマシンが欲しい人もターゲットになる。『TRICITY 155』が登場したら、今度は高速道路を使ってツーリングレポートをお届けしたい。

文/ゴン川野

@DIME編集部

最終更新:10/5(水) 7:10

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