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本郷奏多、“見下し系”男子役で人気急上昇! 2.5次元俳優として重宝される理由は?

リアルサウンド 10/5(水) 6:10配信

 近年、漫画原作の実写化作品が目立つ中、注目を集めている俳優といえば本郷奏多ではないだろうか。本郷は、いわゆる“2.5次元俳優”のひとりで、特に若い女性を中心に人気だ。“2.5次元”というと舞台やミュージカルのイメージが強いが、昨今ではマンガやアニメを原作とした映像作品に出演することが多い役者も“2.5次元俳優”と呼ばれている。では、なぜ本郷はそうした作品で重宝されるのか。

 『テニスの王子様』(2006年)の越前リョーマ役や、『NANA2』(2006年)の岡崎真一(シン)役、『GANTZ』(2011年)の西丈一郎役など、多数のマンガ原作映画に出演してきた本郷は、現在公開中の映画『闇金ウシジマくん Part3』にも沢村真司役として出演している。また、2017年に公開される『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』ではエンヴィー役を務める。本郷は、少女マンガではなく青年・少年マンガを原作とした作品への出演が多い。

 同じくマンガ原作の実写化でよく目にする若手俳優といえば、山崎賢人や福士蒼汰、坂口健太郎らが挙げられるが、彼らはの主戦場は少女マンガ原作である。対する本郷が、少年マンガ原作に多く出演する理由のひとつには、その特異なビジュアルがあるだろう。本郷は線が細く、色白であり中性的な美しさを持つ。また、極度の潔癖症であり食べ物を口に入れるのも嫌うほどだ。私生活はほとんど外に出ず、家でガンプラを制作するかゲームをしているなどといった、どこか浮世離れした人物である。だからこそ、本郷は醸し出す雰囲気も含めビジュアルにどこか現実味がない。つまり、極めて2次元的な人物といえるのだ。

 少女漫画は、恋愛を中心にした人間模様をテーマに描かれていることが多いため、その世界観は基本的に現実世界の延長にある。一方で、青年・少年漫画はフィクション要素が強く、現実では起こり得ない設定の場合が多い。そのため、少女漫画原作を実写化する場合は、一定の現実感が求められるが、青年・少年漫画を実写化する場合は、場合によってはかなりディフォルメされたキャラクターを演じることを求められるのではないだろうか。キャラクター次第では、ビジュアル的にも相当に作り込むことになる。

 本郷は、2015年に公開された映画『進撃の巨人』でアルミン役を演じた際に「自分が原作ファンの作品が実写化される時、どういうことをやってほしいかは考えずとも分かること」、「自分でできる努力をすることは当たり前であると同時に、外見を似せることはかなり大切なことでもあります。初めて映像に映ったときに、いかにお客さんを引きこむかは、やっぱりビジュアルで決まってしまいます」(引用:本郷奏多、『進撃の巨人』で追い求めた“アルミンの必然性“ - 不安を払拭する、名作キャラの実績「ファンが一番やってほしいことを体現」)と語っている。また、自身のブログでも「いつも通り原作を何よりも大切に組み立てていこうと思います」(引用:本郷奏多 オフィシャル・ウェブサイト -KANATA HONGO Official Web Site)とコメントしているように、“ビジュアル”に対するこだわりと“原作”へのリスペクトが強い。

 たとえば、2015年に放送された『アカギ』では、赤木しげる役を演じるにあたって、自身の髪を5回ブリーチして白髪にしている。それも、自ら志願して。また、本郷はビジュアル面だけではなく、しっかりと演じるキャラクターを分析し噛み砕いて体現する。だからこそ、彼にしかできない唯一無二のキャラクターとなる。それは、14年という役者としてのキャリアだけでなく、彼自身の芯が通った性格や、原作を愛し向き合う心が人一倍強いからではないだろうか。

 さらに、本郷がこれまで演じてきた役柄の多くは“クールで小生意気な少年”だった。先述した『テニスの王子様』や、『GANTZ』で演じたキャラクターもそうだ。本郷は何と言っても“人を見下す目”と“気怠い雰囲気”が上手いのだ。そして大体の漫画に、この“クールで小生意気な少年”は存在しており、人気キャラクターの一人となっていることが多い。氷のように冷たい視線が観客の心をも射抜き、本郷の存在感が作品をキュッと引き締めてくれるのだ。

 ほかの俳優にはない独特の感性と雰囲気を持つ本郷。優れたマンガ作品が多い日本において、今後さらに活躍していく俳優の一人であることは間違いないだろう。

戸塚安友奈

最終更新:10/5(水) 6:10

リアルサウンド

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