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『スター・トレック』が描く異星人は、科学的に正しいか?

ナショナル ジオグラフィック日本版 10/5(水) 7:40配信

異星人の姿が地球の人間に似ている理由

 50年もの歴史を誇る『スター・トレック』のテレビシリーズと映画には、広く名を知られた架空のエイリアンたちが登場する。クリンゴン人、カーデシア人、バルカン人、トリブルをはじめ、ユニークで多様な地球外生命体があふれている。

スター・トレックに登場するシリコンをベースにした生命体、ホルタ

 今のところ、そうした異星人の存在はSFの域を出ていない。だが、本物の地球外生命体がどんな姿をしているか、そもそも宇宙に地球外生命体がいるのかいないのかについて、科学者たちはさまざまな想像をめぐらせている。

 ここ数十年、科学者たちは地球以外で居住可能な領域を探すと同時に、宇宙全域で生命体との出会いを求めて、きわめて精巧な探査装置を開発してきた。これまでに、天文学者は太陽系外惑星を3500以上発見したが、未発見の惑星はまだたくさんあると考えている。

 さらに夢膨らむことに、一握りの惑星は、いわゆる「ハビタブルゾーン(居住可能領域)」、つまり恒星の周囲を回る惑星の表面に水が液体で存在する温度になる領域にあるとみられる。よく知られているように、水は生命のカギとなる要素で、水の存在が生物学的な発達を促すと考えられる。

「地球では居住可能な条件がそろった直後に生命体が誕生したわけですから、ほかの星系でも同様のことが起こる可能性は高いでしょう」。そう語るのは、米国アリゾナ大学とNASA宇宙生物学研究所で天文学と宇宙生物学を研究するダニエル・アパイ氏だ。

「地球上で生まれた生命体は、約40億年もさまざまな危機を生き延びてきたのです。いったん生命体を生み出した惑星を“不毛化”するのはきわめて難しいことがわかります」と、アパイ氏は付け加える。「ですから、銀河系のあちこちに生命体が存在する可能性は大いにあります」

生命の種が飛来した?

 今後エイリアンが見つかったら、スター・トレックで見られるような姿に似ているのだろうか? 脚本家たちは肉体をもたないエネルギー体から知性をもつ雲まで、きわめてユニークな生命体を描いてきたが、エンタープライズ号の乗組員が遭遇するエイリアンの大半は、炭素でできた生命体で、ほとんどがヒューマノイドだ。

 ロミュラン人、バルカン人、アンドリア人など、スター・トレックのよく知られる異星人たちは、地球の人間にそっくりだ。そのことが、長年にわたり多くのファンのあいだで論争の的になってきた。テレビシリーズ『新スター・トレック』(Star Trek: The Next Generation。1987~1994年)の脚本家は、パンスペルミアと呼ばれる実際にある科学的な仮説を用いて、異星人がお互いに似ていることの理由をうまく説明しようとした。

 この仮説を提唱する人は、地球の生命の起源は、耐寒性の微生物、あるいはアミノ酸といった生命体の原料となる物質が、彗星や浮遊惑星によって運ばれてきたものだと主張する。初期の地球に激突した隕石が、生命体の“スターターキット”を銀河系の別の場所から運んできたと考える科学者もいる。

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最終更新:10/5(水) 7:40

ナショナル ジオグラフィック日本版

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