ここから本文です

「出世」で最後に笑うのは、スペシャリストか ゼネラリストか? ~出世のカラクリ

NIKKEI STYLE 10/5(水) 16:40配信

プロが明かす出世のカラクリ

 仕事ができる、という言葉から、あなたはどういう人をイメージするでしょう?

 たとえば、次の2人の営業課長から、あなたが考える「仕事ができる人」を選んでみてください。

Aさん:「自分に売れないものはない」と豪語する営業のスペシャリスト。いつも社内トップの売上を達成しており、お客様からの信頼も厚い。その実績で課長に昇進。ただ、あまりにも独特すぎて、社内でだれも真似ができない。また本人の性格的にも、指導自体があまり好きではない。
Bさん:「みなさんが売れるようにサポートします」と丁寧に話すマネジャー。個人の営業成績は平均的だったけれど、社内の多くの部署に顔が効く人あたりの良さで昇進。課長昇進後はマネジメントに特化して、営業課員が働きやすいように他部署との連携をスムーズにしたり、受注書類作成などの業務手順を改善したりしながら、部署としての業績を上げ続けている。ただし個人としてはいつも何をしているのかよくわからない。

 Aさんは営業のスペシャリスト。Bさんはゼネラリストという風に区分することができます。そしてこの質問で選んだ答えは、回答する人がどちらのタイプを目指したいのか、を示しているのではないでしょうか。

 まず前提として、これらのどちらか一方がもう一方より優れているわけではない、ということを覚えておいてください。個人として素晴らしい力を発揮してくれる人も、組織としての力を高めてくれる人も、どちらのタイプも組織には必要だからです。

 ではこれからの働き方を考えるとき、どちらのタイプを目指したほうが出世しやすいのでしょうか。

■課長まではスペシャリストの方が出世が早い

 あなたがもし、まだ20代あるいは30代前半の年齢であったり、自分ができることを一言で言えない状況であったりすれば、スペシャリストを目指すべきです。

 スペシャリストというのは専門性をもって結果を出す人たちです。だから組織としての責任を任されていない状態で、目に見える結果を出しやすいのです。そして目に見える結果は、上司や同僚、後輩や取引先など、周囲の人たちからのあなたに対する評価を高めてゆきます。

 「〇〇の仕事なら、彼/彼女に頼めばよい」

 そんな評判を広めていくことができれば、キャリアの最初の段階での出世がたやすく実現してゆきます。

 自分ができることを一言で言えない、というのはたとえば「今まで総務と経理と営業を経験してきました」としか言えないような状況です。それがなぜまずいのかといえば、あなたに何を頼めば結果を出してくれるのか、ということを理解するのに時間がかかってしまうからです。そして多くの人は、時間がかかってしまうことを嫌います。

 特に、前回記事に記したような「入社意識」の強い人は気を付けなければいけません。有名な大企業に就職して、人事の言うとおりに配属先を決められて、目の前の仕事に全力で打ち込んでいる。そこで本当にしっかりと働くことができていれば、3年もあれば自分ができることを一言で言えるようになっているはずです。そうなっていない、ということは、もしかすると人事に便利使いされてしまっているのかもしれません。

 自分にできることがわからない場合には、人材紹介会社に登録して、キャリアコンサルタントに相談してみましょう。おそらく的確な一言を返してくれるはずです。

1/2ページ

最終更新:10/5(水) 17:04

NIKKEI STYLE

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフスタイルに知的な刺激を。
生活情報から仕事、家計管理まで幅広く掲載
トレンド情報や役立つノウハウも提供します
幅広い読者の知的関心にこたえます。

なぜ今? 首相主導の働き方改革