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【日本代表】いまや〝不動″ではない。欧州組が不遇に苦しむ現状に、長友佑都は何を想う

SOCCER DIGEST Web 10/5(水) 12:00配信

〝欧州組″がクラブで試合に出られていない状況について、強気の姿勢を示すも…。

 10月4日、ロシア・ワールドカップのアジア最終予選、イラク戦とオーストラリア戦に臨む日本代表が、さいたま市内でトレーニングを行なった。
 
 この日合流したインテルの長友佑都は、ミランの本田圭佑とともに別メニューで練習をスタート。2連戦に向けて、調整を進めた。
 
 やはり〝イタリア組″の注目度は高いようで、両者は練習後の取材で多くの報道陣に取り囲まれた。しかし、代表では抜群の存在感を発揮するふたりも、クラブでは思わしくない状況が続く。
 
「かなりハードなトレーニングをしてきたので、コンディション的には問題ない」と調子が悪くないことをアピールした長友だが、2日のセリエA・7節のローマ戦では、リーグ戦で開幕戦以来の出場も、プレー時間は28分とアディショナルタイムのみ。9月15日のヨーロッパ・リーグのハポエル戦からフル出場はない。
 
 さらに今シーズンは長友だけでなく、本田も、セビージャの清武弘嗣も、ドルトムントの香川真司でさえ、満足のいく出場機会を得られておらず、試合勘の欠如が懸念される。
 
 それでも長友は焦りを見せず、〝欧州組″がクラブで試合に出られていない状況について、強気の姿勢を示した。
 
「みんなそれぞれ経験があると思う。もちろん(今までも)出られない時期もあったと思いますし、僕自身も去年出られない時期はあった。でもその時に自分が何をしなければいけないかというのは今も変わってない。だから、やることは変わらないと思います」
 
 長友や本田らは、過去にも出場機会を得られず、苦しい時期を過ごした。それでも、その度に自らのやるべきことをこなし、その苦境を乗り越えてきた。そんな世代だからこその言葉だろう。しかし、長友自身の事態は意外と深刻だ。

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ハリルホジッチ監督の優遇も、そう長くは続かない。

 多くの〝欧州組″が不遇に苦しむなかで、長友と同ポジションの酒井高徳と酒井宏樹はリーグ戦でフル出場を続けているのだ。
 
 長友は「代表というのはポジション争いがないとダメだし、コンディションの良い選手が出て来ないといけない。それは監督が判断するのでね。試合に出るにしても出ないにしても、しっかりとチームサポートできる存在でいないといけない。それは僕だけじゃなくて、一人ひとり、みんながそう」と競争を歓迎した。
 
 ハリルホジッチ監督も、メンバー発表の会見で「川島、長友、吉田、長谷部、香川、清武、本田、岡崎、宇佐美、武藤を除けてしまうと、誰と交代しますか? かなり難しいですよね。だからこのような選択(メンバーから外すこと)は私にはできないということです」と語ったように、代表では不動の主力として扱われている。

 もちろん実績を考えれば、2008年から招集され続け、2度のワールドカップに出場している長友は、外しにくい。しかし、同じポジションを争う酒井宏と酒井高が好調とあれば、指揮官の優遇もそう長くは続かないだろう。
 
 今、長友は正念場を迎えている。10月シリーズでの奮起に期待したい。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

最終更新:10/5(水) 13:19

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