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AI音声アシスタント市場、2020年に2000億円超

JBpress 10/5(水) 6:00配信

 米国の市場調査会社、ガートナーがこのほどまとめた最新リポートによると、音声アシスタント機能を搭載したスピーカーの市場は、その規模が昨年実績の3億6000万ドル(約367億円)から、2020年には21億ドル(約2142億円)にまで拡大するという。

 その頃には世界全体で3.3%の世帯がこうした機器を所有するようになると、同社は予測している。

■ アマゾンに支えられた昨年のVPA市場

 AI(人工知能)を使った音声アシスタントサービスには、米アマゾン・ドットコムの「Alexa」などがあり、それを利用できるスピーカー型機器には同じくアマゾンの「Amazon Echo」とその姉妹製品「Echo Dot」「Amazon Tap」がある。

 アマゾンのAlexaでは、音楽を流したり、ニュースや天気予報を聞いたり、電子書籍を朗読させたり、アマゾンでショッピングしたり、といったことができ、すでにAlexaに対応した外部企業のサービスも多数用意されている。

 これにより銀行口座の残高を確認したり、宅配ピザを注文したり、配車サービスを依頼したりすることができる。

 ガートナーはこうした音声アシスタントサービスを「VPA(virtual personal assistant)」と呼んでいる。またそれに対応したスピーカー型機器を「VPA対応スピーカー」と呼び、この市場を分析している。

 ただ、同社によると、この市場はまだ本格的に開花しておらず、昨年のVPA対応スピーカー市場の規模は、Amazon Echoの販売額とほぼ同じにとどまった。

■ グーグルが製品を発売、アップルも開発中

 一方で、米グーグルが、その音声アシスタントサービス「Google Assistant」を利用する機器「Google Home」をすでに発表しており、これを市場投入する日も近いと言われている。

 また米アップルも「Siri」を搭載する家庭用音声アシスタント機器を開発していると伝えられている。

 こうしたことから今後は競合機器の登場とともに、対応する外部企業のサービスも増え、2020年に市場が活気付くとガートナーは見ている。

 ガートナーによると、消費者は、ひとたびその価値を見いだせば、VPA対応スピーカーを一家に1台ではなく、各部屋に置いて使うようになるという。

 同社はこれについてより具体的な予測をしている。例えば2020年には、VPA対応スピーカーを所有する世帯の75%が1台を、20%が2台を、5%が3台以上を持つという。

■ 技術の向上が求められる音声アシスタント

 こうしてVPA対応スピーカーが普及してくると、これを使って買い物をする人の数も著しく増え、そのユーザー体験も向上するとガートナーは予測している。

 ただし同社は、今の音声アシスタントサービスには、語彙(ごい)や文脈の解釈に関して課題があると指摘。

 今後は、話し言葉を単語ではなく意味で理解する技術や、状況に合わせた音声表現、意味のある返答を生成する技術を最適化していく必要があるとしている。

小久保 重信

最終更新:10/5(水) 6:00

JBpress

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