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先行き不透明な相場での“奥の手”投資戦略

会社四季報オンライン 10/5(水) 21:36配信

 上がったと思えば、下がる。下がったと思えば、また上がる。

 最近の相場は海外のニュースに振り回されてばかりで、全然方向性が読めません。僕は、こういう相場が大嫌いです。なぜなら、相場の方向性が見えてこないと、順張りや逆張りといった投資法が使いづらいからです。つまり、利益を出しにくいのです。

 順張りでは「上昇中の株」を買い、さらなる値上がりを狙います。順張り投資法は、「上昇期待の新興株を探す秘訣とは?」や「大型株を狙った順張り投資法」でご紹介しました。統計的に見ると、この投資法は、上昇相場でうまく機能することが多いのです。

 しかし、下落相場ではほとんど利益を出せません。なぜなら、下落相場で上がった株は利益確定されやすく、すぐに反落してしまうからです。よって、順張り戦略は上昇相場でしか使えません。順張り投資は、下落相場では手控えておくべきだと考えられます。

 一方、逆張りでは「下落中の株」を買い、その後のリバウンドを狙います。逆張り投資法は、「リバウンドしやすい暴落株の特徴とは?」や「株価暴落後1週間限定の投資法はコレ!」などでご紹介しました。

 この投資法は、統計的に見ると、下落相場で利益を出せることが多いです。なぜなら下落相場では株価が急落するため、逆張りのチャンスが多いからです。逆に、上昇相場では下落株があまりありません。そのせいもあって、チャンスが少ないのです。これでは、利益を出したくても出せません。

 このように、「上昇相場では順張りが有利だが、逆張りは不利」「下落相場では逆張りが有利だが、順張りが不利」です。これは、統計的にも確認済みです。

 したがって、今のように相場の先行きが見えづらいうちは、順張りや逆張りは使いづらいといえるでしょう。僕ら投資家がなかなか利益を出せないのも、うなずけますよね。

■ 魅力的な株が見つからないときの奥の手

 順張り投資がダメ。逆張り投資がダメ。これはつまり、上がった株を買っても、下がった株を買ってもダメということになります。では、相場の先行きが不透明なときは、僕らは利益を出せないのでしょうか。

 いえ、そんなことはありません。こういった時期にも、きちんと利益を出せた投資法は、いくつか見つかっています。

 相場の先行きが不透明な時は、以下のような投資法が利益を出しやすかったことがわかっています。

 ・「株主優待銘柄を狙った、先回り作戦」
・突然の急落を狙った、「とりあえず指値注文だけ発注しておく作戦」

 相場が不透明なときには、こういった投資法を使うのが効果的です。

 ちなみに、一つ目の「株主優待銘柄を狙った、先回り作戦」については、以前とりあげたことがあります。同じような内容を繰り返してもつまらないので、今回は二つ目の「とりあえず指値注文だけ発注しておく作戦」をご紹介しましょう。

■ とりあえず、指値注文だけ発注しておく

 相場の見通しが不透明。魅力的な株が、特に見つからない。

 こんな時、ぼくは「とりあえず、指値注文だけ発注しておく」ことが多いです。

 現時点で魅力的な株が無いとしても、「安くなったら買いたい銘柄」は山ほどあります。ですから、こういう銘柄に対して、とりあえず指値注文を発注しておくのです。これだけでも、急に株価が安くなった場合は、バーゲン価格で株を買えるはずです。約定しないことが大半ですが、それでも株を安く買うことができれば、その分利益が見込めます。

 「面白い株もないし、つまらないなぁ」と考えていてもチャンスはやってきません。だからこそ、自分から積極的に指値注文を発注して、バーゲン価格で株を買えるように準備しているのです。

 たとえば、こんな投資戦略なんてどうでしょうか。

 ■とりあえず「指値」を出すだけの投資戦略
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(分析対象)
・東証一部

 (株を買うタイミング)
・終値が100円以上である
・売買代金が1億円以上である
・終値が75日移動平均より高い
・終値が25日移動平均より安い
 →上記すべてを満たしたら、翌日に「直近終値-5%」での終日指値注文を発注する(小数点以下は切り捨て)

 (株を売るタイミング)
・10営業日以上、保有する
・終値時点で含み益が3%以上になった
 →上記いずれかを満たしたら、当日の寄り付きで株を売却する

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 以上が、今回ご紹介している投資戦略の例です。

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最終更新:10/7(金) 17:26

会社四季報オンライン

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