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1ドルを10年で52ドルにした天才投資家の秘訣

会社四季報オンライン 10/5(水) 20:06配信

 2016年も残すところ3カ月を切った。この3カ月の最大の注目イベントは米国大統領選挙である。

 ドナルド・トランプ候補が大統領になった場合、マーケットは英国のEU離脱投票直後のようなリアクションを取ることも考えられる。いわゆる“トランプショック”である。歴史的に見ると、共和党が政権を取った直後は株価が上昇することが多いが、トランプ氏は“通常”の候補者ではないため、今回はそうはいかないかもしれない。

 市場にとってもう一つの注目イベントは、FRB(米連邦準備制度理事会)による政策金利の引き上げである。FRBはリーマン危機後に大規模な金融緩和を繰り返し、実質ゼロ金利政策を取ってきた。しかし、昨年の12月に金利を0.255%引き上げ、今後も徐々に引き上げると発表している。FRBは政策金利を2018年末までに2.375%まで引き上げると予想されている。

 株式市場は金利引き上げニュースに敏感だ。FRB幹部から引き上げをにおわせる発言が増えるとNYダウは激しく下がり、逆に引き上げ時期が遠のいたとの報道にはポジティブに反応する。

 たとえば9月9日、ボストン連銀のローゼングレン総裁は「利上げを長く待ち過ぎれば米経済が過熱するおそれがあり、金融安定をリスクにさらしかねない」と警鐘を鳴らした。これがきっかけで、9日のダウ平均株価は約400ドル値下がりする事態となった。翌週の9月12日月曜日には、ブレイナード米連邦準備理事会理事の「予防的な米利上げの論拠はそれほど強くない」との発言を受け、ダウは大きく上昇している。

 ダウだけではない。世界中の市場が米国の利上げに神経をとがらせている。なぜか。理由は実にシンプルだ。

 21世紀に入ってからの約16年間に、世界の借金は約3倍に膨らんだ。その額は230兆ドルを上回る。これは日本のGDPの45倍以上、世界の合計GDPの約3倍に相当する。つまり世界は借金地獄に陥っているのだ。現状、借金を返済するには低金利環境を継続させるしか選択肢はない。だからこそ世界は米国の金利の引き上げにこんなにも敏感に反応しているのだ。

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最終更新:10/7(金) 17:36

会社四季報オンライン

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。