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コーヒーor緑茶、コーラorダイエットコーラ 飲むなら? ドクター秋津がジャッジ! 健康長寿の新常識

デイリー新潮 10/5(水) 12:30配信

 気鋭の総合内科医、秋津壽男(としお)医師(62)が問う、医療の新常識。健康面での選択が、その人の寿命を左右する……となれば、普段何気なく口にする“飲み物”にも気をつけたい。

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 次で設問も8項目めとなります。そろそろティーブレイクで一服したくなったのではないですか。そんな時、皆さんはコーヒーにしますか、それとも緑茶派? 

■【Q8「肝がん」「糖尿病」「動脈硬化」予防! コーヒーと緑茶「エビデンスあり」はどっちだ】

 飲みすぎると、カフェインの刺激が強く、胃潰瘍になる──。かつてコーヒーは悪者扱いされていました。その一方、緑茶については、カテキンが体によく、たくさん飲む人は、がんに罹りにくいと言われてきました。

 ところが、近年では、コーヒーの方に様々な病気の予防効果が認められ始めています。例えば、10年ほど前、オランダの研究グループが1万7000人を追跡調査したところ、コーヒーを1日7杯以上飲む人は、2杯までしか飲まない人と比べ、糖尿病に罹る割合が50%も低いことが判明したのです。その後、同様の報告はアメリカ、フィンランド、スウェーデン、日本の研究機関からもなされています。

 コーヒーには、他にも動脈硬化やがんの予防効果もあると評価されています。厚労省の調査では、コーヒーを常飲する人は、肝がんの発症リスクが50%、女性の場合、大腸がんの発症リスクが30%も低いことが分かりました。

 おそらく緑茶にも同じような効能があると思うのですが、まだなかなか良いデータが得られていません。

 多くの機関で緑茶の健康性を証明しようとする研究調査が精力的に行われていますが、これといった数値が出ない中、先にコーヒーの方にエビデンス(証拠)が見つかったというわけです。

 ネットで「エビデンスの評価─国立がん研究センター予防研究グループ」というサイトを見てください。ここでは様々な食材や嗜好品ががんに与える影響について、紹介しています。例えば「喫煙」なら全てのがんでリスクが上昇。「果物」が食道がんのリスクを下げることは「ほぼ確実」と認定している。

 では「緑茶」を見てみましょう。どの部位のがんでも大半が「データ不十分」で、「可能性あり」としたのは女性の胃がんリスク減少だけです。一方の「コーヒー」は、肝がんリスク減少が「ほぼ確実」と評価され、子宮体(内膜)がんリスクの減少も「可能性あり」としています。

 さらに国立がん研究センターは、コーヒー摂取と病気の関係性を解明すべく、長期間にわたる大規模追跡調査を実施しました。その結果をまとめたのが、2つの棒グラフ(図1)です。ご覧いただければ、がんのみならず、循環器系の疾病による死亡リスクを下げる効果の大きさも一目瞭然で理解できます。

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最終更新:10/5(水) 12:30

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