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都知事選で注目の櫻井パパ、信託銀行顧問へ天下り

デイリー新潮 10/5(水) 5:58配信

 豊洲問題で「ブレーク」し、今や小池百合子都知事は肩で風を切る勢いだが、彼女が登場する前、「ポスト舛添」の別の本命がいたことをお忘れではないか。「櫻井パパ」こと、アイドルグループ「嵐」の櫻井翔(34)の父親である桜井俊(しゅん)・前総務事務次官(62)だ。「小池ブーム」の陰で、すっかり過去の人となった感のある彼の現在を追った。

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 さる6月17日に総務省の事務次官を退いた桜井氏。その肩書きと「櫻井パパ」としての知名度から、自民党の東京都連は彼に、都知事候補として熱視線を送ったわけだが、

「もし自分が選挙に出た場合、息子が選挙応援に来たら来たでアイドルの立場上、政治に関与するのはいかがなものかと批判を浴びるし、来なくても『子どもなのに冷たい』と批難されるということで、桜井さんは出馬を固辞しました」(総務省関係者)

 パフォーマンス好きな小池氏とは対照的に控え目な性格のようである。実際、

「決して大言壮語しない誠実な人柄です。例えば役人時代、郵政省(現総務省)が監督していたNTTの寡占状態をどうにかすべきではないかと訊(き)くと、『それはそうだけれど、やれることとやれないことがある。理想論ばかりで急いでもしょうがない』と答えるなど、慎重かつ実直で知られています」(同)

 そんな桜井氏も、霞を食って生きていくわけにはいかない以上、年収3000万円近い都知事の座を蹴ったからには、どこかに天下りするはずだと注目されていた。

■郵貯がつないだ縁? 

「桜井さんは旧郵政省系ですが、強い役所ではないのでもともと天下り先が多いわけではありません」(同)

 だそうだから、彼も再就職に苦労したに違いないが、

「櫻井パパは三井住友信託銀行顧問の座に収まった」

 と、知人が声を潜める。

「一般的に、総務省OBが銀行に再就職する例は珍しいと言えます。しかし、かつて郵貯がATMの提携先を探していたなかで、国内で真っ先に手を挙げたのが旧住友信託銀行。以来、旧郵政省と住友信託には『絆』が生まれて、とりわけ『信託業界のドン』と言われる住友信託元会長の高橋温(あつし)さんと総務省は蜜月の関係を築いてきた。櫻井パパも、この貴重なルートで声が掛かったようです」

 ちなみに、

「桜井さんの顧問料は1000万円台だと思います。次の天下り先が見つかるまでの『腰掛け』で、特別なミッションがあるわけでもなさそうですからね。それくらいが妥当でしょう」(三井住友信託銀行関係者)

 当の櫻井パパに、再就職先が件(くだん)の信託銀行であるか事実関係を尋ねたところ、

「はい」

 こう認めつつも、「小池都政」について質問を投げ掛けようとすると、それを遮(さえぎ)って手を横に振り、自宅の中へと消えていった。その姿は、都知事選の嵐が過ぎ去った今、静かに「渡世」させてほしいと願っているようでもあった――。

「ワイド特集 よろめく明日」より

「週刊新潮」2016年10月6日号 掲載

新潮社

最終更新:10/5(水) 5:58

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