ここから本文です

慶大卒の「イスラーム預言者」インタビュー 神からの啓示を語る

デイリー新潮 10/5(水) 15:00配信

 北海道大学の学生が「イスラーム国」に参加するべく、シリア渡航を計画した一昨年の事件をご記憶だろうか。この時、学生を斡旋した疑いで警視庁公安部の聴取を受けたのが、同志社大学神学部の元教授で、イスラーム学者の中田考氏だった。

 その中田氏は現在、東京・豊島区のあるカフェバーで生活をしている。オーナーは25歳の宮内春樹氏。慶應大学在学中に神の啓示を受けた“イスラームの預言者”であるという。ノンフィクションライターの上條昌史氏がこの2人に取材した「慶大卒『日本人イスラーム預言者』を支える中田考」が、現在発売中の「新潮45」10月号に掲載されている。

 ***

 宮内氏が“目覚めた”きっかけは、2012年1月に電車の中で財布を掏られたことだった。その体験を自身のTwitterにこう綴っている。

「しかし、財布を掏った人物への怒りは一切湧かず『罪を犯すほどに困窮していたのか』と感じ、彼/彼女のことを心から愛しました。その時に、神からの啓示が降りたのです」

「私は聖なる存在だったのだ。俗世間を離脱する」

 上條氏によれば、宮内氏は1990年、千葉県成田市生まれ。〈高校時代、ニーチェ、ウィトゲンシュタインなどの哲学書を読みふける。東京大学及第を目指し勉学に励むが、失敗。一年の浪人期間を経て、慶應義塾大学経済学部に入学〉という経歴を持ち、大学入学後には新左翼活動家として活動。〈活動家時代は、法政大学のデモに参加して、家宅捜索を受けたこともある〉そうだ。※〈〉は本文より引用、以下同

 現在は新宗教団体「ダールルハック(真理の家)」の代表として、日本でのイスラームの布教に務めている。そんな“預言者”宮内氏を、中田氏は支持し、ともに会社まで設立していたのだった。

■宮内氏への取材

 記事では、一問一答の形で宮内氏への取材の模様が掲載されている。

〈――啓示はどういう形であったのか? 

「直接脳内に働きかけるというか、動きが制限されるような感じでした。ある特定の動きしかできなくなる。自由がなくなって“啓示を受けた”と言わざるを得なかった」

――そのときTwitterに「啓示が降りた」と書いたが、それも言わされていた? 

「そうです。今でもそういう感覚がある。何をするにしても、自分の意思ではなくて、神様の意思で動いていると思う」

――預言者であることは自覚しているのか? 

「それは、後世が判断することだと思う(略)自分は本当のことを言っているつもりでも、悪魔に夢見させられているのかもしれない。狂っているのかどうかはわからない。そのへんは、客観的に見ています」〉

 さらには「テロ行為を企てている、と見る世間の人もいるのでは?」との質問にも、

〈「それは全然ないです(笑)。警察の捜査はいつでも喜んで受けますし、疑問点があれば(捜査は)どうぞ、と思います」〉

 と、〈言葉を選びながら澱みなく質問に答える〉宮内氏。イスラーム学の第一人者である中田氏からお墨付きを得た預言者の存在を、「新潮45」がより詳しく紹介している。

デイリー新潮編集部

「新潮45」2016年10月号 掲載

新潮社

最終更新:10/19(水) 18:28

デイリー新潮

記事提供社からのご案内(外部サイト)

デイリー新潮

新潮社

「週刊新潮」毎週木曜日発売
「新潮45」毎月18日発売

「デイリー新潮」は「週刊新潮」と「新潮45」の記事を配信する総合ニュースサイトです。

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。