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東京五輪追加種目の穴場「スケボー」は審判もファンもストリート系――キャップ、日焼け、ヒゲ、短パン率が高い

週刊SPA! 10/5(水) 16:20配信

~今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪 第32回~

 フモフモ編集長と申します。僕は普段、スポーツ観戦記をつづった「スポーツ見るもの語る者~フモフモコラム」というブログを運営している スポーツ好きブロガーです。2012年のロンドン五輪の際には『自由すぎるオリンピック観戦術』なる著書を刊行するなど、知っている人は知っている(※知らない人は知らない)存在です。今回は日刊SPA!にお邪魔しまして、新たなスポーツ観戦の旅に出ることにしました。

⇒【写真】工場地帯の一角に佇むスケボー会場

 リオ五輪も閉幕し、いよいよ次は東京の番。今回はまったく予備情報のない競技を視察します。

 お目当てはローラースポーツ(スケートボード)。

 東京五輪で追加種目として実施されることが決まった5競技のうちのひとつです。追加された5種目については、「野球さえあれば、あとはどうでもいい!」という人も多いでしょうが、それだけに狙い目の穴場競技であろうという算段です。

 今回、スケートボード観戦で向かいましたのは、千葉県市川市。この地にはスケートボードを楽しめる施設があり、そこで日本スケートボード協会(AJSA)の主催するプロツアー公式戦が行なわれるというのです。日本協会のプロツアーですから、何ひとつわからないままの観戦ですが、たぶんスゴイ試合のはずです。

 まず、第一に驚いたのが、コチラの会場はスケボーの競技会場というよりは、スケボーが楽しめる遊戯施設だということ。

 ラウンドワンとかをイメージしてください。

 あぁいう「運動を楽しめる遊戯施設」の一角にスケボー用のコースがあり、そこで日本プロツアーを開催していると。もちろんダメってことではありませんが、ラウンドワンで卓球の全日本選手権をやっていたら、ギョッとするだろうな、という気持ちでちょっとビックリした次第。

 普段はスケートボードの用具や、関連するアパレル商品などを販売し、さらにコースでスケボーを楽しむこともできる、そんなお店の一角。今日は一般客にはご遠慮いただいて、日本トップのプロたちが公式戦をやるわけです。貴重な機会ということもあってか、選手を含めたくさんのスケボーファンが集っています。結構な割合の人が「キャップ」「日焼け」「素肌Tシャツ」「ヒゲ」「短パン」といった属性をまとっており、真っ白くて寒がりの厚着で出掛けた僕は異分子のように浮いています。

 まさにストリート系です。

 東京五輪ではスケートボード男女で「ストリート」「パーク」の2種目ずつが実施されます。基本的には速さや強さではなく「カッコよさ」を競う種目。どちらもスケボーに乗って、跳んだりはねたり、スケボーを空中で回転させたり、そういう技を決めることでの戦い。よりカッコよく、難しい技をやったほうが勝ちとなります。「ストリート」は文字通り市街地コースで行なう種目で、「パーク」はあらかじめ作っておいた専用のコースでやる種目。今回は店舗施設での競技ですので「パーク」に相当する試合です。

 この大会では、各選手には演技1回につき1分間の時間が与えられ、その中で技を披露していきました。採点は会場にいる5人のジャッジが行ない、そのうちの最低点と最高点をカットした3人の合計点が、その演技の得点となります。各選手は予選・決勝それぞれ2回ずつの演技に挑み、2回の演技で高いほうの得点を採用して順位を決めていく……といった仕組みになっていました。

 観戦をしていると、押しの強い協会関係者が何故か近づいてきます。ツイッターで協会公式アカウントをフォローし、リツイートするとステッカーをくれると言います。それを丁重にお断りしながら、逆に

「コレはどのくらいの格の大会なのか?」

「日本の中のどのくらいのレベルの選手がきているのか?」

 など、ここぞとばかりに聞き込みを開始します。

 関係者曰く、日本におけるトップ選手(瀬尻稜さん、堀米雄斗さんなど)は海外を中心に活動しており、今日はいないとのこと。

 ただ、国内最高峰と言える大会であることには間違いないので、東京五輪につながる選手もいるかもしれないという話です。

 そう言われて改めて選手たちを見てみると、やたら若い。中学生、あるいは小学生くらいの子どもまで選手として参加しています。

 僕がこれまでに見てきたマイナースポーツ現場で、常に支配者として君臨していた「日本体育大学」「自衛隊体育学校」の両巨頭の姿も見えず、大学生年代の「オトナ」の姿すらほとんどありません。

 10代前半で頭角を表し、10代後半では世界に飛び出す……そんな年代構成をイメージするとよいでしょうか。とにかく誰も彼もが若く、誰も彼もが東京五輪のニュースターに見えてきます。

 東京五輪のニュースター候補がしのぎを削る様子に、穴場発見の手ごたえを感じていたフモフモ編集長だったが、競技を観戦するうちに大きな疑問を覚えることに……(次回に続く)。

日刊SPA!

最終更新:10/6(木) 9:14

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