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大幅な年収減でも幸せを得た男の「低収入リッチ」な半生――40歳で脱サラ、都内にロックバーを開く

週刊SPA! 10/5(水) 9:10配信

 出世や転職で年収増を目指すのがサラリーマンの本懐。だが、収入が上がったはいいが、激務に忙殺され、家では家族サービスを強いられ、部下からは突き上げを喰らい、やがて体を壊し……という「高収入でもプア」な人々がいるのも事実だ。では、「低収入でも幸福を感じる」人々はどのようなライフスタイルなのか? ここでは「世帯年収400万円でもリッチ」と断言する人々のケースを紹介しよう。

◆売上至上主義の会社に失望。入念な準備とリサーチで40代でロックバーを開店

――――石井英明さん(仮名・43歳)・年収420万円・既婚・子供1人

 大学卒業後、新卒で大手レコード会社に就職、制作部で順調にキャリアを積んでいった石井さん。入社から数年はCD売り上げが右肩上がりでこの世の春を謳歌した。

「僕は就職氷河期世代なんですけど、音楽業界は遅れてきたバブル景気を迎えて華やかな時代でした。入社3年目で年収400万円程度でしたが、忙しくても充実感がありましたね。ところが90年代後半で景気に陰りが見え始め、21世紀に入ると目に見えてCDのセールスが落ちていきました」

 会社の業績は下降したが、30代になると役職もついて年収は600万を突破。36歳のときに仕事関係で知り合った奥さんと結婚して、翌年には子宝にも恵まれた。

「CD不況と言っても大手だったので倒産することはないし、年収も着実に上がっていたんです。ただ以前のように自分の好きな音楽を制作することができなくなった。興味のないアイドルを担当することになって、仕事にやりがいを感じなくなりました。そんな折、昔通っていたロックバーのことを思い出して、バー経営をしたいなと考え始めたんですよね」

 思い切って奥さんにバー経営の構想を話すと、もともと音楽の趣味で意気投合したのもあって、石井さんの気持ちを理解してくれた。

「見切り発車は失敗すると思ったので、2年ほどバー経営や立地などのリサーチをして、その間は倹約して貯蓄に努めました。40歳になったのを機に会社を辞めて、都内にカウンターだけのロックバーを借金なしで開業したんです」

 しかし、音楽にうるさいお客を相手に、好きな音楽をかけて接客するのは予想以上に楽しかった。

「1年前からランチ営業も始めて、奥さんが料理を担当しています。結婚してから専業主婦だった奥さんも久しぶりに働くのが楽しいみたいです。僕も会社勤めの頃よりも子供と接する時間が増えて、家族愛を深めていますね」

 10/4発売の週刊SPA!に掲載されている特集『[年収400万円リッチ]と[年収700万円プア]の分岐点』では、上記のような「年収400万円リッチ」な人々のケースを多数掲載。また、年収が高くても不幸な「年収700万円プア」のケースも。また、元ヒルズ族の磯貝清明氏と一発屋芸人のムーディー勝山による「天国と地獄を覗いた男の幸福論」も掲載。カネと幸福度の逆転現象がなぜ起こるのか、多角的な見地から分析している。 <取材・文・撮影/SPA!編集部>

日刊SPA!

最終更新:10/5(水) 9:10

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