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行動にブレーキかける「自分軸探し」の脱却法

NIKKEI STYLE 10/6(木) 7:47配信

 仕事でもプライベートでも、発信力を高めることができれば、やりたいことができる環境が整う時代。せっかくの実力が発信力の弱さで埋もれぬよう、女性らしくしなやかに自己主張ができるようになる手法を、プレゼンノウハウに詳しい池田千恵さんが指南します。

■製薬会社がレストランを経営する理由

 先日、製薬会社勤務の友人と、その会社が経営するカフェで食事をしながら打ち合わせをしました。最初、どうして製薬会社がレストランを経営しているのかな? と不思議に思い友人に聞いてみると、薬に頼らない製薬会社になりたいからとのことでした。

 本当の健康とは薬がなくなることです。病気やストレスが原因で薬を飲まざるを得ない体になる前に、食べるものに気を付けようという考えのもと、社内の福利厚生から食の改善をスタートさせたそうです。そして実際に効果があったため、知見を一般にもお裾分けしているとのこと。以前からその会社の製品を愛用していましたが、まっすぐ筋が通った会社の取り組みを聞き、ますますファンになりました。

 今回の出来事から、人は筋が通ったものや出来事が好きで、一見筋が通ってないと感じると、筋が通るための理由を探したがる生き物なのではないかと感じました。「どうしてその企業(人)が、このような事業(行動)をするのか」の理由を聞き、その企業(人)らしいな、と納得できることに安心感や親近感を覚えるのです。

■人はいつも「きっかけ」を探している

 ちなみに、私も雑誌などにインタビューをされたり、新しい出会いがあり自己紹介したりすることがよくありますが、どんな時にも必ず聞かれるのが「なぜ今の仕事をしているのか?」という「きっかけ」です。

 私は企業の朝型勤務導入コンサルティングや、朝の活動を支援する会社を経営しています。その「きっかけ」は、挫折を早起きで乗り越えたという経験です。今思えば大したことではないですが、当時の私には大きな挫折だと感じ、生きるか死ぬかくらいに思い詰めていたことがありました。
・大学受験2度失敗・就職活動30社撃沈・新卒2年目のとき、あまりにも仕事ができなすぎて、本来出させてもらえる会議に出させてもらえなかった

 人生において強烈な危機感を感じた時、その隣にはいつも早起きがありました。早起きを一つの切り替えスイッチとして、心を入れ替えて素直に物事に取り組めるようになった結果、辛い環境を覆すことができたという経験から、朝の良さを広める活動を事業として行っています。

 実はこの話はもう何十回、何百回と話しているのですが、どんな場面でも新しく会った人に必ず聞かれるということは、何か発信したり行動したりするときに、周囲は必ず「どうしてあなたがその活動をしているの?」といつも問いを立てながら疑問形で見ているということです。皆「どうして?」を解消してスッキリしたいのだな、と思います。

 相手にいつも「どうして?」と確認しているのが人間の性だとしたら、相手だけでなく、自分自身にもいつも「どうして?」を問いかけているのかもしれません。確かに、私自身も、自分の行動にきちんと理由を付けることができたことにより、自分の中にすっと「軸」のようなものが生まれてスッキリと行動ができるようになりました。

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最終更新:10/6(木) 7:47

NIKKEI STYLE

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