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『ビジネスジャーナル』の貧困女子高生報道にあったこれだけの問題 ネットメディアの“化けの皮”が剥がれた瞬間

週刊文春 10/6(木) 7:01配信

〈当サイトに掲載した8月25日付記事『NHK特集、「貧困の子」がネット上に高額購入品&札束の写真をアップ』における以下記述について、事実誤認であることが発覚しましたので、次のとおり訂正してお詫びします〉 ネットメディア「ビジネスジャーナル」(以下・BJ)が、自身のサイトでこんな訂正記事を出したのは、8月31日のこと。

    ◇    ◇

 BJは「日刊サイゾー」などのネットメディア事業や出版事業を手掛けるサイゾー社(代表・揖斐憲氏)が運営するビジネス系ネットメディア。サイゾー社は年商11億円を誇る業界大手で、その中でもBJは月間3~4000万PV(ページビュー)を稼ぐというドル箱コンテンツだ。

 事の発端はNHKが8月18日のニュース番組内で放送した「子供の貧困」特集だった。母子家庭の女子高生が登場し、エアコンのない部屋に住み、「(パソコンが買えないので母が)キーボードだけ」買ってくれたなどと語った。

 これに対して、ネット上では、「女子高生のSNSをみると結構散財している」などと、NHKの“ヤラセ”を疑う声が続出。それに便乗するような形で8月25日、BJは、女子高生の部屋の映像にはエアコンが映っており、SNSでは散財の様子も確認できる等と指摘した編集部名義の記事を掲載した。

「貧困というテーマはネットではよく読まれる売れ線ネタなので、BJでも取り上げたのでしょう。しかし、NHKの映像にはエアコンは映っておらず完全な事実誤認。つまりこの記事は、当該番組の映像すら確認せず、ネットなどで拾った真偽不明の情報によって書かれたお粗末なものだったことが明らかになった」(ネットメディア関係者)

 さらにBJの記事では〈今回の疑惑に対してNHKに問い合わせのメールをしてみたところ、「NHKとしては、厳正な取材をして、家計が苦しく生活が厳しいという現状であることは間違いないと、担当者から報告を受けています」(中略)との回答を得た〉と記述していたが、この回答がまったくの捏造だったことまで発覚した。

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最終更新:10/6(木) 7:06

週刊文春

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