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結婚しない娘に親ができること「経済的負担をかけない」「頼れる人をつくっておく」

週刊女性PRIME 10/6(木) 17:00配信

 結婚しない30代、40代が増えている。'10年の国勢調査によると、女性の未婚率は30~34歳で34・5%。'80年には9・1%なので、この30年で約4倍に跳ね上がっている計算だ。しかも、生涯未婚率も年々上昇。'80年には女性4・45%だったものが、'10年には女性10・61%に。

 結婚する、しないにかかわらず、娘にはとにかく幸せになってもらいたいのが親の本音。親の備えや豊かなおひとり様の老後について、お金のプロに教えてもらいました。

老後の必要費用を出し、娘に経済的負担をかけない

 結婚しない娘へ、親としてお金の面でしてあげられることは? お金のプロである、ファイナンシャルプランナーの栗本大介さんに聞いた。

 親のマネープランで一番大切なことは「娘に経済的負担をかけない状態にしておくこと」と栗本さんは話す。そのためには、最低限の生活費と、自分たちが受け取れる年金額を明確にしておき、必要な額を備えよう。

 例えば、毎月の生活費として夫婦で20万円必要で、受け取る年金額が15万円だとすると、差し引きは5万円。65歳から90歳まで生きると仮定すると、5万円×12か月×25年=1500万円が生活費として貯めておきたい額になる。ここに医療費や介護費を足していく。介護費用は仮に5年の介護期間の場合、在宅で180万円、施設入居なら900万円程度が自己負担の目安となる。

 これらの総計が、2055万~2775万円となるわけだ。このほか、車の買い替えや旅行、住宅リフォームなど、各家庭で必要な出費も忘れずに。

娘の老後資金は年金額に要注意

 次は、娘の老後だ。いくらぐらいあれば、安心して暮らしていけるのだろうか。「老後に必要なお金の考え方は、親世帯と同じ」と栗本さん。つまり、最低限の生活費と受け取れる年金の見込み額を考え、同じ流れで計算すれば出てくるというわけだ。

 ただし注意したいのは年金の額。「娘さんの年金加入状況によっては、親世代より受取年金額が少ない可能性も。その場合、遺産などで経済的な補塡を考えてあげることが必要でしょう」(栗本さん)。忘れがちなのが、住居にかかる費用だ。ひとり暮らしだと家賃が必要となり、一方、親と同居の場合は家賃はないが、実家の修繕費やリフォーム費用がかかってくることも。

 また、生涯独身の場合、介護費用は施設介護が前提となる。具体的な金額と計算をしていくとひとり暮らしで生活費は月15万円、年金は月額8万円ぐらいが見込める場合は、7万円が不足額なので、65歳~90歳の25年間では生活費だけで2100万円が必要。ここに医療費、介護費、自由に使いたいお金などを加えていく。

 そして、親にも娘にも共通する注意点として栗本さんが挙げるのが、「50歳ぐらいになったら、将来の年金見込額をイメージし、その範囲で生活費を賄う習慣を作っておく」こと。日常生活をすぐに変えるのは難しいもの。習慣を変え、備える姿勢を、親の背中から学んでもらうことも大切だ。

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最終更新:10/14(金) 15:42

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