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ノーベル賞・大隅教授が自然科学を志すきっかけとなった一冊が本の総合ランキングで1位に

Book Bang 10/6(木) 7:00配信

 10月3日にノーベル医学・生理学賞の受賞が決定した、東京工業大学栄誉教授の大隅良典さん(71)。大隅さんが自然科学を志すきっかけとなった三冊の書籍に注目が集まっている。

 大隅さんは4人兄弟の末っ子として生まれた。東京の大学に通っていた12歳年上の長兄が帰省のたびに、子供向けの宇宙や生物、化学に関する本をお土産にくれたという。影響を受けたと挙げられたのは以下の三冊。

『ロウソクの科学』ファラデー[著](KADOKAWA、岩波書店)
『空気の発見』三宅泰雄[著](KADOKAWA)
『生きものの歴史』八杉龍一[著](光文社)絶版

■「本」総合カテゴリで1位に

 なかでも『ロウソクの科学』は大隅さん受賞の一報以降、ネット書店Amazonでは全てのジャンルの本を含む本の総合ランキングで、大ヒット中の映画原作本『小説 君の名は。』新海誠[著](KADOKAWA)等を抑え、5日現在第1位となっている。

 KADOKAWA版も岩波書店版も文庫はともに売り切れとなっている。株式会社KADOKAWA代表取締役専務執行役員の井上伸一郎さんはTwitterで「ただ今緊急重版をかけております!」と述べており入荷が待たれる。またどちらも電子書籍での販売は続けられている。

 受賞後の会見で「私は『役に立つ』という言葉はとても社会をダメにしていると思っています」と述べ短期的成果を求める風潮に警鐘を鳴らした大隅さん。三冊の本はどれも子どもでも読みやすい平易な書籍だ。ノーベル賞受賞者のなかに自然科学への興味を育てた基礎的な一冊を手に取り、基礎研究の大切さを考えてみるよい機会となるだろう。

『ロウソクの科学』ファラデー[著](KADOKAWA、岩波書店)
たった一本のロウソクをめぐりながら、ファラデーはその種類、製法、燃焼、生成物質を語ることによって、科学と自然、人間との深い交わりを伝える。時を超えて読者の胸を打つ感動的名著。(KADOKAWAウェブサイトより)

『空気の発見』三宅泰雄[著](KADOKAWA)
空気に重さがあることが発見されて以来、様々な気体の種類や特性が分かってきた。空はなぜ青いのか、空気中にアンモニアが含まれるのはなぜか――。身近な疑問や発見を解き明かし、科学が楽しくなる名著。(KADOKAWAウェブサイトより)

『生きものの歴史』八杉龍一[著](光文社)絶版
ゾウとウマの歴史や氷河時代・はちゅう類・昆虫の先祖・等生物の進化とその移り変りの姿を興味深い材料を選び又数多くの写真や図解も入れ明快に説く。(国会図書館ウェブサイトより)

Book Bang編集部

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最終更新:10/6(木) 7:00

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