ここから本文です

廃校で大人が熱中 ドロケーやアニメ塾、宿泊も

NIKKEI STYLE 10/6(木) 7:50配信

 生徒数が減って閉じてしまった「廃校」が旅の目的地として生まれ変わりつつある。大人向けの学校としてリスタートする例や、童心に返る機会を提供する宿に転じるケースが相次いでいる。足を踏み入れた瞬間に、誰もが「生徒」に戻る魔法の場所、それが「廃校」だ。

大人が学び直す場に

 元インテル日本法人社長の傳田信行氏、元マイクロソフト日本法人社長の古川享氏、ジャストシステム創業者の浮川和宣氏――。一流のビジネススクールからもお呼びがかかりそうなこういった「先生」たちが教壇に立つ「廃校」が山形県高畠町にある。だが、学ぶのは子どもたちではなく、全国から応募した立派な大人たちだ。

 廃校の施設を利用して、20~80歳の大人に出会いと学びを提供する「熱中小学校」は2015年10月に開校した。廃校になった旧時沢小学校は、1978年から放送された俳優・水谷豊主演のテレビドラマ『熱中時代』のロケ地だった場所。「熱中小学校」と名付けた由来だ。

 多くの廃校が観光拠点、オフィスなどに転用される中、こちらは本来の役割を受け継いで「学校」として再スタートを切った。起業家や経営者、大学教授、デザイナーなど、現役の切れ者、フロントランナーたちが教壇に立つ。大半の先生はボランティア講師で、ほとんど手弁当で協力している。生徒の学費負担も軽く、半年間で50歳未満は1万円、50歳以上は2万円となっている。

 授業は隔週土曜の月2回ペース。生徒たちは首都圏や北海道、静岡などからわざわざ授業を受けに来る。1期は6カ月で、最長で6期3年間、在籍できる。第3期生(募集は40人)は10月1日に新1年生として入学したばかり。次の第4期の募集タイミングは17年1~2月の見込みだ。

 運営を担うのはNPO法人「はじまりの学校」。山形での成功は早くも各地に飛び火しつつあり、東京都八丈町では10月15日に「八丈島熱中小学校」が始まる。第1期生の募集は9月30日で締め切った。「熱中小学校」では初の離島姉妹校となる。

1/3ページ

最終更新:10/6(木) 7:50

NIKKEI STYLE

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフスタイルに知的な刺激を。
生活情報から仕事、家計管理まで幅広く掲載
トレンド情報や役立つノウハウも提供します
幅広い読者の知的関心にこたえます。

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。