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スバルは、4巻で喧嘩別れしたエミリアに再開できるのか?「リゼロ」9&10巻連続発売!

ダ・ヴィンチニュース 10/6(木) 18:00配信

 1巻目で主人公が3度死亡するという、まさかの展開から始まった、『Re:ゼロから始める異世界生活(MF文庫J)』(長月達平:著、大塚真一郎:イラスト/ KADOKAWA)。9月23日に、待望の9巻が発売された。2012年4月、小説投稿サイト「小説家になろう」上での発表から始まったこの物語は、2014年から文庫が刊行され、ファンの数を増やしながら巻数を重ねてきた。連載開始当時から話題だったが、2016年4月からの2クールアニメ化で、人気はさらに拡大。通称「リゼロ」の名で幅広い層から支持を得ている。

 主人公は、空気を読むのがちょっと苦手で、高テンションな発言が多めの男子高校生スバル。突然ゲームの中のような中世ファンタジー世界にトリップするところから話が始まるのだが、彼には驚きや戸惑いがない。腕力も強くなっていなければ、魔力も携わっていないことにはがっかりしたものの、「思春期男子にとっては一種の夢である」と脳内に喜びの声が響いてしまう。そしてこの世界は、ファンタジー世界に放り込まれたのに、“典型的な異世界あるある”が圧倒的に不足気味という、つい笑いが漏れてしまう世界観なのだ。

 物語は、銀髪の美少女エミリアに危機を救われたことから始まる。恩返しをしたいと彼女に惹かれるがままに行動するスバルだが、何者かの謎の攻撃により死亡。気づくと初めに召喚された地理と時間に戻っている。この、“死んでもある地点(最初の死亡時は異世界への召喚地点)に戻る”が、スバルに与えられた特性、「死に戻り」だ。死をもたらす敵を明らかにして倒すまで、スバルは何度も同じ時間軸を繰り返す。やっかいなのは、スバルにはすべてのループの記憶が積み重ねられていくが、周りの者はそうではないこと。彼にとっては旧知の相手でも、死に戻れば「はじめまして」から関係を築き直さなければならない。

 何のために? なぜ? といった疑問は一切なし。エミリアを救うために目の前の道を進み、敵を倒す。結果、ループからも抜けられる。また、彼は道中出会う人たちのことも大好きで、もらった優しさには応えたいと奮闘する。奮闘はするのだが、「仲間を作らなきゃとか、経験値を上げなきゃ」という重さや悲壮感はない。人びとと文字通り血まみれになって関係を築きながら、そういえば前よりできている? という具合に成長ぶりを見せてくれるのだ。

 最新の9巻は、「白鯨」との戦闘後会議の場面、2回目のループを始めるところから。前巻に引き続き、「魔女教徒」の殲滅と、大罪司教『怠惰』討伐を目指す。スバルは、個性たっぷりの登場人物たちとともに、強敵『怠惰』を倒すことができるのだろうか? また、4巻後半で、喧嘩別れしたエミリアに再開できるのかどうかも、大きな見どころだ。

 読み手に陽気なパワーを与えるスバルの物語は、今回の9巻でひと区切りをつけつつも、10月25日発売の10巻に続く模様。著者いわく、「リゼロは中盤、まだまだこれから!」だとか。すでにファンの方はもちろん、小説「リゼロ」未経験な方もまだ間に合う。ぜひ一緒に異世界へ。

文=奥みんす

最終更新:10/6(木) 18:00

ダ・ヴィンチニュース

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