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バルサとフィオレンティーナの快足FWを巡る「珍しい契約条項」

SOCCER DIGEST Web 10/6(木) 16:30配信

バルサは格安レンタルフィーの替わりに出場機会を保証させた。

 才能はただ浪費されていた。少なくともバルセロナの中では。
 
「ここではチャンスを得られない」
 
 クリスティアン・テージョはそう思ったことだろう。たしかに、リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールのMSNを擁するバルサ攻撃陣のレベルはあまりにも高く、競争するのは困難だ。「オーケー、それならば他でチャンスを掴もう」と考えるのは当然だ。
 
 14年7月からポルト、16年1月からはフィオレンティーナでレンタルを経験したテージョは、今夏に一旦バルサに戻る。もちろん、そのまま留まるつもりは毛頭なく、スーツケースの準備は常にできていた。
 
 テージョは自らのファーストチョイスだったフィオレンティーナがレンタル延長を躊躇していた時ですら、気を落とすことはなかった。獲得を望むクラブが列をなしていたからだ。バレンシア、サウサンプトン、ミランなどから声が掛かっていた。
 
 しかし、フィオレンティーナがそのまま彼を逃すはずはなかった。パウロ・ソウザ監督の強い希望もあり、結局は再びレンタル(買い取りオプション付き)でフィレンツェへと舞い戻った。
 
 とはいえ、その契約には他では見たことのない珍しい条項が入っている。「もしテージョが今シーズン中に15試合以上出場しなければ、フィオレンティーナはバルサにかなりの金額を支払わなければならない」というのがそれだ。つまり、バルサはレンタルフィーが50万ユーロ(約6000万円)という格安で貸し出す替わりに、出場機会を保証させたのだ。
 
 昨今は一定の出場試合数を越えたらレンタルフィー増額や買い取り義務が発生するなどの条項は珍しくないが、「試合に出さなかったら支払いが発生する」という契約は非常に稀だ。
 
 もしテージョが今シーズンもフィオレンティーナで活躍すれば、来夏には再び保有権を持つバルサに多くのクラブがコンタクトを取るだろう。スーツケースの準備は常にできている。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。

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最終更新:10/6(木) 16:30

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