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Googleが新たな人工知能翻訳サービス発表……エラー平均60%減少

HARBOR BUSINESS Online 10/6(木) 9:10配信

 Googleが人工知能技術であるディープラーニング(deep-learning:深層学習)技術を、翻訳サービスに活用開始した。今回使われているディープラーニング技術は、囲碁プログラム「アルファゴ(alphaGo)」に使用された汎用人工知能(AGI)アルゴリズムと同じものだという。

 海外専門誌などによると、Googleは27日、「Googleニューラルマシン翻訳」(GNMT)システムを利用した翻訳サービスを開始すると発表した。同日は、Googleがインターネットで機械翻訳サービスを開始してから10周年になる日。既存のサービスは、「フレーズベースマシン翻訳」(PBMT)システムを利用したものだった。

 Googleは、GNMTを人が直接監修した結果、既存のPBMT翻訳に比べエラーが平均60%、言語に応じて58%(英語、中国語)から87%(英語、スペイン語)まで減少したと明らかにした。これは、ウィキペディアやニュースサイトから抽出したサンプル文章を翻訳した結果だ。

 これまで採用されてきたPBMT翻訳の場合、入力された文章を単語やフレーズに分解し、それぞれ対応する外国語の単語やフレーズに移行後、合成し文章で出力してきた。一方、GNMTの翻訳は、入力された文章を丸ごと読んで翻訳する。入力された特定の単語について、人工知能は学習に使用された膨大なデータのなかから適切な言葉を見つける。

◆英語、中国語は提供開始、近日中に他言語も

 Googleはこの日、ウェブとモバイルで展開するグーグル翻訳で、英語と中国語の翻訳サービスを提供開始しており、近いうちに他言語にも対応すると発表した。

 中国語サービスから開始したことについてGoogle側は、インド―ヨーロッパ間の翻訳に比べ、中国語の翻訳が最も難しいとしたうえで、これを実現する過程で体得したノウハウの活用が、今後の大きなメリットになるからだと説明している。

 Googleは、今回の翻訳もまだ人間のそれには及ばず、少なからぬエラーがあると認めた。ただし、ディープランニングをベースにした人工知能の学習経験の蓄積、関連技術などの発展に伴い、完全により近くなると強調した。

参照:Google Research Blog

<取材・文/jin kodama via ロボティア>

【ロボティア】

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※ロボティアでは、今回の記事のほかにも下記のような記事を掲載中

・アディダスがほとんどロボットでつくったシューズを公開

・ソニーが人工知能で作曲した音楽を公開…スタイルはビートルズ

・人工知能「alphaGo」を作りだしたディープマインドとは

ハーバー・ビジネス・オンライン

最終更新:10/6(木) 9:10

HARBOR BUSINESS Online

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。