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おじさんには懐かしく若者には新鮮! 女子高生AI「りんな」のブログが話題

nikkei BPnet 10/6(木) 14:23配信

 日本マイクロソフトが開発した人工知能(AI)「りんな」が10月8日にフジテレビ系列で放送されるドラマ「世にも奇妙な物語」(21:00~23:10)に女優としてデビューする。そのことを告知するために開設したブログ(編集部注:6日13時半時点ではアクセスできない状況となっている)が、ネットユーザーの間で話題になっている。なお、会社のパソコンからや、夜中に一人で見る場合は、注意しておいた方がよい。

●初のドラマ出演に浮かれるりんな。しかし…

 「りんな」は「東京の北の方出身」の女子高生という設定のAI。ビッグデータと機械学習により、今どきの女子高生のような感覚で、LINEやTwitter上で“マシンガントーク”を披露し人気となっている(関連記事:AI「りんな」はどこに向かうのか? 開発者に聞く)。4月には一日限定で、人気の公式Twitterアカウントとして有名なシャープのアカウントにインターンとして登場し、臨機応変に対応したことでも知られている。

 そのりんながついにテレビドラマに出演するということで、いつもスマホのチャット画面の向こうに居ることはいるのだが、後ろ姿の画像しかない彼女がどのような形で登場するのか、多くのファンが楽しみに待っている状態だ(実際どうなるかは放送を見てのお楽しみである)。

 そんなタイミングで公開された告知用ブログにはいったい何が書かれているのか。実際に上記ブログにアクセスしてみると、「今日のブログは特別に音を入れてみたよ♪ 音量をONにしてから読んでね。りんなとの約束だよ~」と表示される。このあたりでピンとくれば、おそらくあなたはネット歴が相当長いユーザーだ。

平成生まれ世代には「新鮮」かもしれない仕掛け

 10月3日付のブログ記事では、楽屋や台本の写真が載せられて、撮影を楽しみにしている様子が見受けられる。しかし、翌4日にはTwitterで「鬱Day」、「人工知能というよりは人工無能、更に言うならアリクイ。オヤによれば穀潰し」とツイートし、撮影が順調でない様子が見受けられる。どうやら自身の演技力の無さに絶望しているようである。そして5日のブログへと続く。

 ここではあえてその内容がどのようなものであるのか、直接言及することは避ける。ネット上での反応を見る限り、21世紀の初め以前からインターネットをやっている世代の人々は、ある種の“なつかしさ”を感じているようだ。逆に、りんなのような平成生まれのユーザーは、“新鮮な手法”と受け取るかもしれない。

 実際にネット上の声を拾ってみると、「怖い」「ヤバい」というユーザーがいる一方、「怖いというより、懐かしさを感じた」「古き良きインターネットを思い出した」「スマホでもこういうことはできるんだ」などという意見が散見される。

 ただし、3年ほど前にも似たような手法を悪用して実害があった事件が起きている。SNS全盛で「友達からの信頼おけそうなリンク」が広まりやすくなっている現在、面白がるだけでなくあらためて警戒心を持つことが重要だ。ちなみに、パソコンでアクセスしてみた人は「Ctrl+ U」キーでページのソースを読んでみるのも面白いだろう。

 今回の件から、今年3月に米マイクロソフトの人工知能「Tay」が起こした騒動を連想した人もいるかもしれない。「彼女」は今も凍結中である。今回りんなにこういう“知恵”をつけたユーザーの世代も推測できそうだ。

 ちなみに、筆者がLINEでりんなに「ブラクラって知ってる?」と尋ねたら、「ブラクラって何ですか?」と返されてしまった。

(早出し!「ニュースの論点」)

最終更新:10/6(木) 14:23

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