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パリコレの舞台にインテルの“ウェアラブル端末ファッション”が颯爽と登場!

おたぽる 10/7(金) 11:00配信

 メガネ型、腕時計型、あるいはベルトや靴、さらに衣服そのものまで、身に着けて活用するウェアラブル端末の開発が花盛りだ。先頃はなんとファッションデザイナーが監修した“ウェアラブル端末ファッション”がショーの舞台に登場している。

■ファッションショーにウェアラブル端末が登場

 9月27日から10月5日まで開催された今年のパリ・ファッションウィークで、キプロス生まれのイギリス人ファッションデザイナー、フセイン・チャラヤンが、2017年春夏コレクションを発表。ショーでは、なんとインテルの技術を使ったサングラス型ウェアラブル端末と、プロジェクターとして機能するベルト型の端末を身に着けたモデルがランウェイに登場して会場を湧かせた。暗くなったランウェイで、モデルが着けているベルト型のプロジェクターから壁に映像が投影され、まるで映像系現代アートのような演出を行なったのだ。

 このサングラス型の端末には、インテルの極小モジュールであるCurieが内臓されており、各部に取り付けられたセンサーから検知された脳波の状態や、心拍数などの情報を処理してBluetooth経由でベルト部分のプロジェクターへと送信する。そしてプロジェクターには、着用者の現在の心身のコンディションを抽象的に表現した映像を壁に投影するのである。

 ファッションは自己表現であり、周囲に発する無言のメッセージでもあるのだが、このウェアラブル端末を使って着用者は服装だけでなく映像でも“今の気分”を周囲に伝えることができるということだろうか。また、常時コンディションを検知しているため、着用者が自発的に気分を変えれば、リアルタイムに映像を変更することもできるのだ。

「ファッションではすべてがやりつくされていて、新しいものが残っていません。しかしテクノロジーが私にこれまでできなかったことに挑ませてくれるのです」と、フセイン・チャラヤン氏は「iQ」の記事で言及している。ウェアラブルなテクノロジーは今後のファッションを大きく変える可能性を秘めていると言えそうだ。

■着用者の“興奮状態”がわかるドレス

 これまでもインテルのウェアラブル機器とファッションを融合する試みは話題になっている。昨年の「2016年春夏ニューヨーク・ファッション・ウィーク」では、米ファッションブランド「Chromat」のファッションデザイナーであるベッカ・マシャレンとのコラボレーションで、やはり同じく着用者の生体情報を検知して反応する“エアロスポーツブラ”と“アドレナリンドレス”がショーで発表された。

“エアロスポーツブラ”にはインテルのCurieモジュール、呼吸センサー、形状記憶合金が使われており、着用者の現在のコンディションに応じて通気孔を開閉することで通気性をコントロールして常に快適な着用を実現している。

 一方、“アドレナリンドレス”もまたCurieモジュールと各種センサーが装備され、着用者の呼吸、発汗、体温を感知してアドレナリンのレベルを測定し、これに基づいてドレスの形状(主に背中のウィング部分)が変化するという仕組みになっている。これが何を意味するのかといえば、着用者のアドレナリン分泌状態、つまり興奮状態が一目瞭然になるということである。もし、このドレスを着た女性と話をする機会があったとして、会話の最中にこの背中の“羽”が開いてくるようだったら大いに脈があるということにもなる(!?)。

 街中で気軽に着るというには、まだまだハードルが高そうだが、このようにファッションとテクノロジーの融合は着実に進んでいる。全身を使った“自己表現”はもちろんのこと、情報端末化が進めばそのうちスマホなどを持ち歩かなくてもよくなり、まさにファッションモデルのよう颯爽と手ぶらで街を歩く人が増えるのかも!?
(文/仲田しんじ)

最終更新:10/7(金) 11:00

おたぽる