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二宮和也、風間俊介、そして安井謙太郎も……演技派ジャニーズを育てた女優・大竹しのぶの手腕

リアルサウンド 10/7(金) 6:10配信

 ジャニーズにおける“演技派”を、共演者として育ててきた女優といえば、大竹しのぶの名が挙げられるのではないだろうか。憑依型女優として驚異的な演技力を発揮し、これまで数多くのドラマ・映画・舞台で存在感を示してきた大竹しのぶは、その共演者にも大きな影響を与えてきた。テレビドラマ『ありがとう、オカン』(フジテレビ系)では関ジャニ∞の渋谷すばる・村上信五と、『少しは、恩返しができたかな』(TBS系)では嵐の二宮和也と、『それでも、生きてゆく』(フジテレビ系)や映画『後妻業の女』では風間俊介と共演を果たし、彼らの新たな側面を引き出してきた。

 例えば、『ありがとう、オカン』では決して経験豊富とは言えない渋谷・村上を見事な“オカン役”でリードしていたし、『少しは、恩返しできたかな』では二宮の第15回橋田賞受賞に一役買っていた。さらに、『女性自身』に掲載された大竹しのぶと風間俊介のインタビュー記事では、「風間くんは本当にお芝居が好きで真面目だなと思うけど、今回は、鶴橋(康夫)監督だったから、何度も何度も私をたたいたりして、何か勝負みたいになってたよね(笑)」(大竹)、「勝負でした(笑)。ドラマのときもそうでしたけど、少しでも遠慮したらダメになっちゃうような気がして」(風間)と語り合っており、本気でぶつかり合える役者仲間であることが窺える。(参考:大竹しのぶ ジャニーズ談義でニノ、大倉らとの交流語る)

 そんな大竹は、11月に舞台『三婆』を控えている。1973年から上映され続けている喜劇で、ジャニーズJr.の安井謙太郎と共演することでも話題だ。安井と言えば、ジャニーズJr.の中でもリーダー的存在。芸歴も長く、MCに定評がある一方で、演技の経験も積んできている。『スプラウト』(日本テレビ系)でドラマデビューして以来、『BAD BOYS J』(日本テレビ系)、『黒服物語』(テレビ朝日系)、映画『ホーンテッド・キャンパス』にも出演した。『三婆』で安井は、八百屋・辰夫役を演じる。大竹演じる松子の女中であるお花の恋仲という役回りだ。『三婆』は映画、ドラマ、舞台と再演を重ねてきた作品で、ストーリーが変わることも多々ある。そのため、今回辰夫がどこまで物語に深く関わるかは蓋を開けてのお楽しみだ。

 おそらく、ジャニーズJr.の中でも演技に定評のある安井は、上手く立ち回れるのではないだろうか。例えば、テレビドラマ『SHARK~2nd Season~』で演じた進藤皓太役。進藤皓太はデビューしたての新人バンドのギタリストで、曲へのこだわりからメンバーと衝突してバンドを脱退、ライバルとして再び姿を現すという役。さらに親友であり、バンド仲間であり、ルームメイトであった入江朔(ジャニーズWEST 重岡大毅)と一人の女性を巡るライバルとしても、複雑な心情を見事に演じていた。

 また、舞台でも安井はしっかりと実績を残している。ジャニーズ事務所に入所して間もなく抜擢された『滝沢演舞城 '08 命』の南郷力丸役である。女形である南郷役を、入所1年にも満たない安井はアドリブを交えつつ見事に演じ切ったのだ。その女性と見まごうばかりの姿に目を奪われたファンも多く、「安井謙太郎」という名前はジャニーズファンの間に浸透した。

 とは言え、安井にはまだまだ伸びしろがある。大竹をはじめ、ベテラン勢に囲まれて演技をすることで、さらに演技力に磨きがかかるだろう。最近では、ジャニーズJr.内のユニット・Love-tuneを結成し、人気も加速しているところで、王道アイドルとしても、演技派としても可能性に溢れているといえそうだ。『三婆』での大竹との共演を通して、ぜひ風間や二宮に続く“演技派ジャニーズ”としてスキルを磨いていってほしい。

高橋梓

最終更新:10/7(金) 6:10

リアルサウンド