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ハリルJ、酷い内容も最高の結果。相手の土俵で戦い苦戦。お粗末な「縦に速い」攻撃【西部の目】

フットボールチャンネル 10/7(金) 11:21配信

 10月6日、ロシアW杯アジア最終予選でイラクをホーム・埼玉スタジアムに迎えた日本代表。先制点を奪いながらも追いつかれ、1-1で迎えた後半アディショナルタイムに山口蛍が劇的な決勝ゴールを奪って辛くも勝点3を手にした。結果的にチームの士気を押し上げうる展開での勝利となったが、内容的には課題の散見されたゲームとなった。(取材・文:西部謙司)

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日本からすすんで相手の土俵に

 ちょっと記憶にないぐらい酷い内容の試合だった。一方で、山口蛍のアディショナルタイムのゴールによる劇的な勝利はチームの士気を一気に押し上げる可能性がある。

「選手たちははじめて叫んでいた。勇気の勝利であり、ときにはこうした勝利が必要だ。強豪国もいつも美しく勝っているわけではない」(ヴァイッド・ハリルホジッチ監督)

 日本の選手はよく戦った。ただ、よくプレーしたわけではない。

ロングボールから1対1の戦いに持ち込もうとするイラクの土俵に引きずり込まれた。いや、むしろ日本からすすんで相手の土俵に乗ってしまった。どちらもロングパスを蹴り合い、セカンドボールを奪い合う。こうなると選手の適正な距離感は壊れる。そうなって得をするのはイラクである。陣形が間延びした状態なら、どちらにも攻め込むチャンスが出てくるからだ。

 これまでの日本は、ボールをキープして相手を下がらせていた。奪われても素早くプレッシャーをかけ、相手が苦し紛れに蹴り出したボールを回収し、ほとんどハーフウェイラインを越えさせない戦い方ができた。攻めあぐねることはあっても、相手の攻撃に何度もピンチに陥るようなことは少なかった。ところが、イラク戦では相手と同じようにダイレクト・プレーを多用した結果、簡単にボールを失っては自陣まで攻め返された。

 縦に速い攻撃とデュエル。ハリルホジッチ監督が就任以来強調してきたことだ。ただ、それは日本に足りないからそう言っているのだと思っていた。それなしにワールドカップでは戦えないぞと。今でもそうだと信じたいが、イラク戦を見ると、そうではないのかもしれないという疑念さえわく。

 縦に速い攻撃とデュエルは日本の弱点であって長所ではない。にもかかわらず、あろうことかそれを前面に押し出して勝とうとしていた。わざわざ不得手なやり方を選択したのだ。なぜ、こんな罰ゲームのような戦い方をしたのか。イーブンの状況ならともかく、1点リードした後もそれは変わらなかった。

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最終更新:10/7(金) 11:34

フットボールチャンネル

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