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米アマゾン、「Prime」に新たな特典続々と

JBpress 10/7(金) 16:35配信

 米アマゾン・ドットコムは10月5日、米国の「Prime(プライム)」会員向けに新たな特典を追加したと発表した。

 これは「Prime Reading(プライム・リーディング)」という電子書籍の読み放題サービスで、年額99ドルあるいは月額10.99ドルの米国Primeプログラムの会員であれば、誰でも追加料金なしで利用できる。

■ Prime会員なら誰でも利用可能

 同社によると、この特典では、「ハリー・ポッター」などのベストセラー小説、旅行ガイドブック「ロンリー・プラネット」をはじめ、「ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー」「ピープル」「スポーツ・イラストレイテッド」といった雑誌の最新号、人気コミック、さらに「Kindle Singles」と呼ぶ短編のKindle本などが利用できる。

 その書籍数は、約1000冊と比較的少ないが、そのセレクションは定期的に入れ替わるのだという。

 アマゾンはPrimeの特典として、電子書籍を1カ月に1冊無料でレンタルできる「Kindle Owners' Lending Library(Kindleオーナーライブラリー)」というサービスも提供しているが、こちらは、電子書籍端末「Kindle」やタブレット端末「Fire」シリーズなどのアマゾン製機器を所有している人限定の特典。

 これに対し、新たなPrime Readingは、アマゾンが無料で配布しているモバイルアプリで提供するため、iPhoneやiPad、Android搭載スマートフォンやタブレットなど他社製端末でも利用できる。

 ただし前述のとおり、Prime Readingの書籍タイトル数は現時点でわずか1000種。これに対し、Kindle Owners' Lending Libraryでは数十万冊が用意されている。

■ Primeの成功はアマゾンの成功と同義

 ただ、いずれにしても、こうしたPrime会員向け特典の拡充は、アマゾンの事業とって重要だと言われている。

 Recodeは、「アマゾンの成功に最も寄与したのはPrimeの成功だ」と伝えている。Prime会員は、非会員に比べアマゾンで頻繁に買い物をし、その購入金額も多いという。

 米シーネットの記事も、「非会員のほぼ2倍の金額をアマゾンに落とすPrime会員を維持することはアマゾンにとって重要だ」と伝えている。

 当初、商品が2日後に届く配達サービスを追加料金なしで無制限に利用できるという特典で始まったPrimeだが、今では、多くの都市で追加料金なしの即日配達を提供している。

 Primeの特典にはこのほか、有料の1時間以内配達と無料の2時間配達がある「Prime Now」や、その派生サービスであるレストラン料理の無料配達。ボタンを1回押すだけでアマゾンへの商品注文が完了する「Dash Button」もある。

 また日本でも提供している、映画やテレビ番組、音楽を追加料金なしで楽しめる「Prime Video」と「Prime Music」、写真を無制限にAmazonのクラウドストレージに保存できる「Prime Photos」、「Lightning Deals(タイムセール)の会員限定先行販売」、「Subscribe and Save(定期おトク便)」などもあり、その数は実に多い。

■ 9月にはオーディオブックの特典も追加

 さらに同社は先月、米国のPrime会員向けに、定額制オーディオブック(書籍の朗読コンテンツ)配信サービス「Audible」の一部タイトルを追加料金なしで提供する特典「Audible Channels for Prime」を始めた。

 今回のPrime Readingも、定額制の電子書籍配信サービス「Kindle Unlimited」のPrime会員向け無料・縮小版という位置付けで、オーディオブックと同様の戦略だとシーネットの記事は伝えている。

小久保 重信

最終更新:10/7(金) 16:35

JBpress

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