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え、「生きがいい」!? その魚、もう死んでますけど… ツッコミどころ満載な日本語表現

現代ビジネス 10/7(金) 17:01配信

 「生きがいい」って言っているけど、死んでるんだよねその魚! 
「行間を読め」って、オマエが説明不足なんだろうが! 
「いいセンいってる」とほめてくれるけど、結局不合格じゃない! 
そりゃ「飽きが来ない」味だよ、飽きるほど食べたいとも思わないもん! 

 話題の“当世”日本語解説本『辞書ではわからないニッポン 笑える日本語辞典』から突っ込みどころ満載の日本語を紹介します。

しかたなく理解してあげる「行間」

 【行間を読む】

 行間を読むとは、文章の行と行の間の何も書かれていないところを読むという意味で、文章に書きつくされていない作者の主張や心情を読み取ること、つまり、言いたいことも言えない作者の無能を、なんの因果かその文章に出会ってしまった読者がしかたなく助けてあげる作業を言う。

 もっとも、日本の文学は、読者が手助けしてくれるのをいいことに、和歌や俳句など文字の周辺を読み取るしかない(俳句など「行間」さえないし)優れたジャンルを生み出しており、読者の協力により文学世界が成り立つという「行間を読む」行為もあながち捨てたものではないと感じさせる。

死んでるけどね

 【生きがいい】

 生きがいいとは、「きょう仕入れた魚は一段と生きがいいね」などと使うように、生きているように新鮮なものを表す形容句である。ということは、すでに死んでいるものについて言っているのだが……。

 【飽きが来ない】

 飽きるときがやって来ない、つまり、いつまでも飽きないという意味。美術品や音楽、食べ物などについて、いつまでも愛し続けられる魅力をもったものを、一時的に強く愛着をもつがすぐに飽きてしまうものと対照的に言い表すときに用いる。

 しかし、いつまでも飽きずに愛し続けられるものなどというのは、最初からさほど強く愛していなかったものと言うこともできるのであって、あまり魅力を感じず、さほど好きになれないものを、しかたなくほめるときに「飽きが来ないお味ですね」などと使われることの多い言葉である。

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最終更新:10/7(金) 17:01

現代ビジネス

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