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9年間務めたハローワークに自分が並ぶことになるなんて…「ハローワーク非正規相談員」の悲劇

週刊SPA! 10/7(金) 9:10配信

 世にブラック企業が蔓延するなか、「安定・安心」と思われていた公務員の職場もブラック化が進行しているという。現場で働く人々を直撃、その非人間的な労働環境の実態をリポートした!

⇒【写真】「ハローワーク憲章」には、皮肉にも「仕事に対する安心をつくる場です」との言葉が

◆自分が働いていたハローワークに並ぶことに

 時任玲子さんは、大阪府内のハローワークの非正規相談員を9年間務めた。仕事上の信頼も厚く、上司からはキャリアコンサルタント資格の取得を勧められたこともあり「ずっと働ける」と思っていた。その資格取得のため、時任さんは、娯楽を断ち、食事も質素に抑えて捻出したお金を勉強につぎ込み、合格した。得意の英語を生かしての外国人への対応でも頼られた。

 ところが、’11年3月29日、時任さんは突然、同年度末(2日後)に雇い止めになると告げられた。それまで、任期1年の雇用契約を更新すること8回。なぜ突然クビになるのか。思いつくのは、セクハラに遭った同僚女性の支援のため、加害者である上司と対峙したことだ。この上司と懇意の男性が人事権を握っていた。

 時任さんは非婚のシングルマザー、生活は楽ではない。息子が高校生活に入ろうとするときの雇い止めは痛かった。失職後1年間は他の非正規職に就いていたが、その契約も切れると、時任さんはかつて自分が働いたハローワークに向かった。

「ブラックユーモアですね。相談員だった私が、今度は求職者としてカウンターの向こうにいるのですから」

 今やハローワークで働く非正規職員は全体の6割を占める。時任さんは「解雇は不当」と国を相手に損害賠償請求を起こすが、地裁も高裁も敗訴している。

― ブラック化する[非正規公務員] ―

日刊SPA!

最終更新:10/7(金) 9:10

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