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東京いい街、やれる部屋3:広尾在住のイケメン商社マンの残念な「男らし過ぎる」部屋とは?

東京カレンダー 10/7(金) 5:20配信

「俺の部屋に来ない?」

ラグジュアリーブランドのPRという強く見られがちな外見とは裏腹に、押しに弱いレイナ、28歳。長く付き合った彼氏と別れ、色んな男とデートを重ねる。

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「部屋を見れば、その人の全てが分かる」とはよく言ったものだが、レイナは男たちの選ぶ街と部屋を見ることで、次第にその正体を知っていくことになる。

これまで行った部屋は、中目黒在住の修二、西麻布在住の健太、上野在住の元彼シンジ、代々木公園在住のお洒落ボーイ洋介。

今日のデートの相手は…?

女子会での恋愛トーク「その場限りの関係を楽しめるか否か」

28歳ともなると、周りの恋愛観もさまざまだ。既婚者、離婚調停中、独り身、婚活中。

その日はいつものメンバーで女子会だった。場所は最近よく使う『CICADA』だ。

この日は、遊び人・由香の話題で持ち切りだった。5人のメンバーのうち、独身なのは由香とレイナだけなので、いつも「ネタ」をせがまれる。

小悪魔系の由香は、可愛らしい見た目とは反対の肉食系。今進行中の男性との恋愛話をあけっぴろげに話している。彼女曰く、一夜限りの男性でも「そのときは真剣に恋をしている」が、目を覚めるとすっかり醒めてしまうらしい。

自分に話が回ってこないか、レイナは内心ヒヤヒヤしていた。

レイナは、男性とその場限りの関係を楽しめる勇気はない。会社では強気キャラを通しているが、根は小心者だ。色んな男とデートをしても、一線は超えないよう常に細心の注意を払ってきた。

しかし最近、ある苦い思いをしてしまった。

イケメン商社マン・浩志の、直球過ぎな誘い方

それは、総合商社勤務の浩志と出会ったことが発端だ。

大学時代の男友達・ナオキと恵比寿で飲んでいたときに、遅れてやってききたのが彼だった。浩志は31歳。ナオキの会社の先輩らしい。

適度に筋肉がついた体は理想的な「細マッチョ」で、180センチほどの長身にグレーのスーツが、細身の体によく似合っている。彫が深く濃い顔立ちで、まさに正統派のイケメンだ。

「レイナちゃん、今日はお邪魔しちゃってごめんね。」

そう言って微笑む彼の歯は、歯磨き粉のCMに出てくるような輝きだ。この笑顔に何人の女子が恋に落ちているのだろう。そんな思いが胸によぎる。

レイナはあっさりとしたしょうゆ顔が好きで、ソース顔のイケメンには全く興味がない。しかし、彼の顔を見ているとイケメン好きな子の気持ちが分かる気がした。見ているだけで華やいだ気分になれるからだ。

その日は結局、3人で大学生のように飲んで騒いだ。食事後は近くのバーに行き、それでも飲み足りなかったので、最後はカラオケ屋に行った。

浩志とナオキは、商社マンらしく息の合った調子でミスチルを歌う。歌いながらも2人はずっと飲ませ合っている。大好きなミスチルも、2人の手にかかればただのコールだ。大学生のように無邪気にはしゃぐ2人に思わず笑ってしまった。

しかし酒に弱いナオキは、とうとうカラオケ屋でつぶれてしまった。昔から変わらず酒に飲まれるタイプだ。

浩志と協力してナオキを広尾の家まで送り届け、時刻は深夜2時を回っていた。彼は「やれやれ」と困った顔でこちらに視線を向ける。イケメンは困った顔もサマになる。

そんなことを考えていたら、甘えた口調で「うちに来ない?」と誘ってきた。彼の家はここからすぐらしい。

その直球すぎる誘いに心が揺れた。プロジェクターを理由に家に誘ってきた洋介と違い、真っ直ぐで男らしい誘いに思える。イケメンは得だ。

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最終更新:10/7(金) 5:20

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