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「数十日間歩き続けるなんて無理!」という人たちが注目する“ミニお遍路”とは?

週刊女性PRIME 10/8(土) 11:00配信

「足腰痛いし時間もないし、数十日間歩き続けるお遍路なんて無理!」と思いきや、お手軽・早い・ご利益アリの“ミニお遍路”スポットがあるという。散歩好きライターの南陀楼綾繁さんが体験した、その全貌とは……!? 
*5~6ページ(本サイトの場合)に《地方別「ミニお遍路」巡礼ガイド》、7ページに《日本一の“ロングお遍路”》もあります

実際の四国巡礼と同じ右回り

「当山の本堂は100年以上前に焼失しました。それを再建したいという願いを込めて、1989年、境内に新四国八十八か所ミニ霊場を開創しました」

 そう話す大聖寺(茨城・土浦)の小林隆成住職(78)は、鳥類学者の顔も持つ。「行ってらっしゃい」の声に送られ、ミニお遍路を開始する。

 近年、四国八十八か所がブームで、著名人も歩いているという。興味はあるものの時間もお金もない私には、半日で回れるミニ霊場はありがたい。

 約1万5000坪という広大な境内に、四国霊場の各寺の石仏本尊が立ち並ぶ。実際の四国巡礼と同じ右回りで参るように、レイアウトされている。

 1番の霊山寺で、小さな旅の安全を祈願し、「南無大師遍照金剛」と唱えた。石仏の横に説明看板があり、宗派、所在地、御詠歌が書かれている。この寺は徳島県鳴門市にあるのだ。

 傍らにある納め札入れに、名前などを記入しておいた札を1枚入れる。「ポストではありません」との注意書き。間違える人、いないと思いますよ。

 そこから、手元の地図や境内の案内板を見つつ、2番、3番へと進んでく。5番の地蔵寺の次は、墓地へと向かう。このミニ遍路では、檀家以外は入る機会のない境内の隅々まで見ることができる。あちこちに植物が生い茂り、目を楽しませてくれる。

 忘れないように札を入れて、次の寺へと向かって歩いていると、子どものころにやったオリエンテーリングを思い出した。あれはなかなか順番どおりに進めなかったなあ。

30番に参って次に向かうと、また30番が…

 石仏は各寺の本尊を写したものなので、阿弥陀如来、薬師如来、千手観世音菩薩などひとつひとつ異なっていて興味深い。9番・法輪寺の釈迦如来は、横になっておられた。これが「寝釈迦」なのか。

 大聖寺の周辺には見渡す限り田んぼが広がっていて、初夏の風景が楽しめる。これぐらいの距離は、さほど時間をかけずに踏破できると思っていたが、意外と時間がかかる。なかなかの運動量だ。札所がまとめて並んでいると、ちょっとラッキーに感じてしまう不謹慎な私です。

 30番に参って次に向かうと、また30番があった。あれ、間違えたかな? 実はこのミニ霊場には30番が2つあるのだ。

 住職によれば、「本家の四国霊場で30番をめぐって善楽寺と安楽寺が争った(現在は解決)経緯を踏まえています」とのこと。だから、このコースには89か寺があることになる。

 次の31番に行く道を間違えてちょっと迷う。やっと細い道を見つける。この辺りは自然を生かした道になっている。58番・仙遊寺を過ぎると女厄除坂に出る。33歳の女の厄を払うための坂で、段数も33。

 60番・横峰寺の先には大きな観音像があり、その足もとに61番・香園寺、62番・宝寿寺と続く。その途中に13段の子供厄除坂がある。

 坂はもうひとつ、山門の先、76番・金倉寺の脇にも控えている。こちらの男厄除坂は女坂と違って急な坂で44段と多い。一気にのぼる。

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最終更新:10/8(土) 11:00

週刊女性PRIME

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