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★新農水次官に農協が戦々恐々

中央公論 10/8(土) 10:20配信

★新農水次官に農協が戦々恐々
 農林水産省の次官に奥原正明(一九七九年入省。以下同)が就任した「仰天人事」に、農協関係者らが戦々恐々としている。
 奥原は、摩擦を恐れず改革を断行するタイプ。経営局長として担当した農協改革がその一例だ。農協関係者の激しい抵抗を受けながら、農村票を背景に発言力が大きい全国農業協同組合中央会(JA全中)の権限を縮小するなど、農協組織を約六〇年ぶりに抜本改革する改正農協法成立の立役者と言われた。
 農水次官はこれまで、外局である水産庁か林野庁の長官を経て就任する不文律があり、局長からの「飛び級」は前例がない。また、奥原は前次官の本川一善(七九年)と同期で、今年で「お役ご免」との見方も強かった。本流を歩んだ本川の次官在任期間がわずか一〇ヵ月ということもあり、省内では驚きをもって迎えられた。
 摩擦を恐れぬ奥原の手法に対しては、農協ばかりでなく、農政に強い発言力を持つ自民党農林族や農水省内にも眉をひそめる向きが多い。だが、ある農林族議員は「『奥原次官』は農水省案ではなく、首相官邸主導の人事だ」と解説する。その上、自民党農林部会長に農林族ではない小泉進次郎が就いている。「奥原は二~三年の長期政権だ」(関係者)との見方もある。現状維持を望む農協関係者や一部の農水幹部にとっては憂鬱な日々が続きそうだ。
(了)

最終更新:10/8(土) 10:20

中央公論

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