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【月報・青学陸上部】原監督も自信! 駅伝3冠のひとつ目、出雲へ

webスポルティーバ 10/8(土) 7:10配信

極私的! 月報・青学陸上部 第11回

 世田谷長距離競技会―――。

 10月1日午後8時20分過ぎ、5000mの最終組(25組)がスタートしようとしている。気温は22℃、薄手のアウターを着てちょうどいい具合で、走るには最高のコンディションだ。

【写真】10日に出雲駅伝を控える青学陸上部、箱根の前哨戦を優勝で飾れるか。

 18組から青学の選手が出場し、自己ベスト更新が7名、シーズンベストを記録した選手が8名出ていた。春のトラックシーズンから夏合宿を経て、しっかりと練習を積んだ成果が出始めているようだ。

 最終組には出雲駅伝のメンバーに加え、11月の全日本大学駅伝、そして箱根駅伝を狙う主力級の選手たちがエントリーしている。アップをしている選手を眺めながら出雲駅伝メンバーの様子を確認した。この記録会に賭け、逆転で出雲出場を狙う富田浩之(2年)は、表情は硬いが気合い十分だ。鈴木塁人(たかと/1年)はリラックスしながら軽く走り、吉田裕也(1年)は黙々とアップしている。一人ひとりチェックしていくと梶谷瑠哉(2年)の姿が見えないことに気が付いた。

「梶谷は故障したよ」

 原晋監督は苦々しい表情でそう言った。

「数日前、練習で足をひきずりながら走っていた。選手というのは痛いのにやりたがるんだよね。最後の最後まであがくわけ。でも、それじゃダメなんだよ。現役を長く続けるなら、そこらの按配(あんばい)は自分でコントロールしないといけない」

 梶谷は夏季合宿で調子がよく、9月の学内TT(タイムトライアル)では4位という好成績を残した。青学同窓祭での出雲駅伝メンバーお披露目の時も「自信を持ってスタートラインに立てそうです」と3大駅伝のデビュー戦となる出雲を楽しみにしていた。原監督も安定した走りを見せていた梶谷に期待していた。それだけに故障による戦線離脱は痛手だ。

「まぁ今日、出雲組がどんだけ見せてくれるかだな」

 原監督は腕を組んだままスタートを待っている。出雲駅伝メンバーはひとり欠け、9名が6つの椅子を争うことになった。果たして、誰が出雲路を走る切符を手にするのか。

 スタートの音が鳴った。

 序盤から外国人がレースを引っ張る。青学勢は出雲組を中心に中盤から後ろにかけてグループを形成して走っている。全体的に抑えて、やや流しながら走っている感じだ。

 3000m手前から小野田勇次(2年)が上がっていき、先頭集団についた。10位内をキープし、上々の走りを見せている。小野田は「今年も狙うのは箱根」と2年連続での箱根駅伝出走を目指しているが、夏季合宿での25kmクロスカントリー走では体幹の弱さから軸がぶれて、後半に失速。なかなか調子が上がらず、9月の学内TTでは13位に終わり、タイムも5000mを14分14秒09と平凡だった。しかし、あれから10日、小野田の走りには力強さがみなぎっており、まるで別人のようだ。

 3000mを8分09秒で越えていった。

「小野田、いいね。覚醒したか」

 原監督がほくそ笑む。4000mを越えると下田裕太、田村和希が上がってきた。小野田はそのまま先を行く。

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最終更新:10/8(土) 17:21

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