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クラーナハが誘う官能と美の世界へ

Wedge 10/8(土) 11:10配信

 ドイツ・ルネサンスを代表する画家、ルカス・クラーナハ。今秋、ウィーン美術史美術館所蔵の代表作を中心に、欧米各都市から集められた作品を紹介する、日本初のクラーナハ展が開かれる。

 16世紀、ドイツのザクセン公国の都ヴィッテンベルクで宮廷画家として活躍したクラーナハは、女神や物語のヒロインたちを官能的に描いた女性像で知られる。一方で、宗教改革者、マルティン・ルターなど同時代の著名人たちの肖像画も数多く手掛けており、没後は同名の息子がその技を継いだ。

 本展では、クラーナハの絵画や素描、版画をはじめ、デューラーなど同時代の画家たち、さらに時代を経てクラーナハから影響を受けたパブロ・ピカソ、森村泰昌など近現代のアーティストの作品など幅広い構成で、クラーナハ芸術の全貌に迫る。

 会場には、「ルクレティア」や「ヴィーナス」「泉のニンフ」など、クラーナハ作品を特徴づける女性の裸体表現や、繰り返し描かれた「アダムとイヴ」などの傑作が並ぶ。なかでも3年におよぶ修復を終えて今回初めて公開される「ホロフェルネスの首を持つユディト」は見逃せない。

 今年、世界文化遺産への登録が決まった国立西洋美術館で、魅惑のクラーナハ作品との出会いが待っている。

●クラーナハ展─500年後の誘惑
<開催日>2016年10月15日~2017年1月15日
<開催場所>東京都台東区・国立西洋美術館(山手線上野駅公園口下車)
<問>TEL 03(5777)8600

*情報は2016年8月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

狩野直美

最終更新:10/8(土) 11:10

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