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今こそ重大決断のとき。攻撃も守備も「何もなかった」ハリルジャパン

webスポルティーバ 10/8(土) 18:10配信

 レスリングで前人未踏の4連覇を成し遂げた伊調馨。日本にバドミントン初の金メダルをもたらした高橋礼華&松友美佐紀ペア。

【写真】ビミョーな表情でガッツポーズするハリルホジッチ監督

 先のリオデジャネイロ五輪では土壇場での逆転勝利がいくつも見られたが、その勢いが今もなお続いているかのようだった。諦めない気持ちはきっと最後に報われる――。

 と、そんな話にまとめられれば、どんなにいいだろうか。

 W杯アジア最終予選、イラク戦。日本は試合終了間際にMF山口蛍が決めた値千金のゴールで、劇的な勝利を飾った。キャプテンのMF長谷部誠が「この勝ち点3は勝ち点3以上の意味があるのかな、と思う」と話していたが、予選突破のためには非常に大きな1勝だった。

 しかし、内容的に言えば、とてもではないが“美談“で締められる試合ではなかった。最近の日本代表で、これに匹敵する試合をすぐには思い出せないほど酷かった。

 日本は、2014年ブラジルW杯での惨敗をきっかけに、自分たちのよさである敏捷性や協調性を生かすよりも、足りないところを伸ばす方向へと舵が切られるようになった。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が強調する、デュエル(1対1)での強さや攻撃時の縦への速さがそれだ。

 ところが、今の日本代表を見ていると、短所を補うどころか、これまであった長所さえも失われてしまったように感じる。

 意図を持ってボールを動かし、ポゼッションで相手を翻弄することはできず、アリバイ作りのショートパスを何本かつないだあとは、ただただ相手DFラインの背後めがけてロングボールを蹴るだけ。テンポよくボールを動かし、複数の選手が連動するような攻撃はほとんど見られなかった。

 おそらく、そこでボールを失い、カウンターを受けるのが怖かったのだろう。連動のスイッチとなるはずの縦パスを打ち込もう、という狙いはまったくと言っていいほどなかった。

 MF柏木陽介は、相手の背後を狙うだけの単調な攻撃になったことについて、「監督は意識づけのために強調するが、あんなに(裏へのパスは)いらなかった」と自戒し、こう続ける。

「相手のプレスを受けて蹴るだけになり、どんどん間延びしてしまった。縦に速いだけでなく、ゆっくりする時間も作らないと。自分たちで判断できるようにしないといけない」

 その結果、前線の選手を単騎で走らせるような攻め方しかできず、全体が間延び。セカンドボールは拾えず、守備での対応も遅れてしまうため、逆にイラクには面白いようにパスをつながれた。

 悲しいことに、攻撃でも守備でも日本には何もない、かなりショッキングな試合だった。

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最終更新:10/8(土) 18:10

webスポルティーバ

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