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名将ベンゲルがイングランド代表監督就任の噂を否定 「母国の国歌を歌えないのは…」

Football ZONE web 10/8(土) 22:47配信

「私にはまったく接触がない」とFAからの打診がないことを強調

 サム・アラダイス前監督の解任劇によって混乱が続くイングランド代表は、次期監督候補としてアーセナルのアーセン・ベンゲル監督の名前が挙がっている。しかし本人はスポーツ専門放送局「BeIN Sports」に出演し、「母国の国歌を歌うことができないのは奇妙だからね」との理由をつけて就任を否定した。

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 アラダイス前監督は英紙「テレグラフ」によるおとり取材にひっかかり、FIFAなどが禁止している「第三者による選手の保有」規定を回避する指南役などで、40万ポンド(約5400万円)の契約を結んだ。この模様を撮影した隠しカメラの動画が公開されて、スキャンダルが発覚。イングランドサッカー協会(FA)と双方合意の上で契約解除となった。

 その後、チームはU-21イングランド代表を率いるギャレス・サウスゲイト監督が暫定的に指揮を執っているが、FAは“つなぎ”以降の指揮官を模索しなければならない。その候補として、イングランドでの指導歴が20年に及ぶベンゲル監督の名前が挙がっているが、当の本人にはその気がないようだ。

「まず私にはまったく接触がないよ。付け加えるが、本当に何もないんだ。私は個人的にイングランドがうまくいってほしいと願っているけどね」

 こう話したフランス人指揮官は、独自の“イングランド代表監督論”を披露した。

「自国の人間が責務を果たす方がいい」

「イングランドのように巨大なフットボールへの情熱を持ち、代表チームもその構造を持つ国では、自国の人間がリーダーとしての責務を果たす方がいいと感じる。もしあなた方がフランス代表監督となってイングランドと対戦し、その時にイングランドの国歌を聞いたとしよう。あなた方は指揮を執っている国と同じように、母国の国家を歌うことはできない。それはちょっと奇妙だ。それがロジカルで、ベターな理由だ」

 ベンゲル監督は一般論として話しているが、もし自らがイングランド代表監督となり、フランスと対戦したと仮定し、フランス国歌の「ラ・マルセイエーズ」を歌えないことをイメージしたのだろう。

 FAから見れば、知将らしいウィットに富んだ表現ながら、先んじて就任の打診を断られた格好となった。かつてのイングランド代表FWアラン・シアラー氏らから、「どん底に落ちた」とまで酷評されている“スリー・ライオンズ”は、その再建を誰に託せばいいのだろうか。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:10/8(土) 22:47

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