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“小池に従うしかない”と二階幹事長 処分区議への恩赦も

デイリー新潮 10/8(土) 9:00配信

「涙の数だけ強くなれるよ」とはひところの流行歌の一節だが、当世は涙を喧嘩と置き換えるべきか。かつて「防衛省の天皇」と渡り合い、今夏は党に喧嘩を売って、いずれも勝利した小池百合子都知事(64)。党との亀裂は修復不可能と目されたが、あにはからんや、止まらぬ地下水の下では、二階俊博幹事長と強(したた)かに手を握り合っているのだ。

 ***

〈10月末までに離党せよ〉

 都知事選で小池女史を応援した自民党所属の豊島・練馬区議7名に対し、都連からこう処分が下ったのは去る9月16日のことである。

 その一方で、同様に造反行為をした若狭勝代議士に対し、党本部は口頭の「厳重注意」に留めており、更に小池知事には処分さえ行なっていない。当然ながら、「処分に差があり過ぎるのはなぜか」といった声があがったのだった。

「そもそも、党本部の司令塔である二階さんが、“小池の勝ちだ”と言っているんです」

 と政治部デスク。

「9月上旬に開かれた都連幹部との会合で二階さんは、“小池は女帝。もう降参。従うしかないだろ”と幹部らを諭したようです。世論の支持を一身に集める知事に盾突くのは得策ではないし、東京五輪を成功させるために、知事とは仲良くやった方が良い。要するに、党本部は小池さんとコトを構えるつもりなど、さらさらないのです」

 幹事長の思惑は、都連側も十分に理解しており、

「区議に対する離党期限は元々9月末に設定されていました。それが1カ月後ろへと変更されたのです」

 と、これは都連関係者の打ち明け話である。

「10月23日に衆院東京10区の補選が行なわれますよね。そこで一丸となって党推薦候補を応援し、晴れて当選となれば、処分対象区議には『恩赦』を下し、いわば無罪放免にしてやろうという狙いがあるんです。表向き、何も処分をしないわけにはいかない都連として、“一応のメンツが立つように”と、二階さんが提案したものだと聞いています」

 先のデスクが後を受け、

「“小池さんを応援すれば除名”と方針を打ちだしたのは都連の前執行部で、現在の執行部は、会長の下村博文さん以下、一新されている。しかも下村さんの党本部での役職は幹事長代行。二階さんが小池さんと握ってしまえば、都連も矛を収めざるを得ないのです」

 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が、

「今回の一件では、明らかに小池さんの方が一枚上手ですね」

 とし、こう付言する。

「小池さんはすでに政治塾開設の準備を整えています。つまり、“小池新党をいつでも立ち上げられるぞ”と匕首(あいくち)を突きつけているようなもの。世論が小池都政に熱狂している間は、幹事長としては、握った彼女の掌を離すことが出来ないのです」

「特集 どんどん湧き出る『アルカリ地下水』と疑問点 イースター島より不思議な豊洲アイランド! バカな話が多すぎる『豊洲のパンドラ』10の疑問」より

「週刊新潮」2016年10月6日号 掲載

新潮社

最終更新:10/8(土) 9:00

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