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首席指揮者に就任!若きマエストロ・バッティストーニが振る東京フィル10月定期演奏会

サライ.jp 10/9(日) 20:40配信

歴史ある東京フィルハーモニー交響楽団の首席指揮者に、弱冠29歳のマエストロが就任した。アンドレア・バッティストーニ。イタリア・ヴェローナ生まれの若き俊才だ。

2006年、19歳で指揮活動をスタート。以後、ベルリン・ドイツ・オペラ、マリインスキー劇場、ドレスデン州立歌劇場、スウェーデン王立歌劇場、フェニーチェ歌劇場など、ヨーロッパの名だたる歌劇場やオーケストラのコンサートに出演し、2012年にはミラノ・スカラ座歌劇場に史上最年少でデビューを果たした。いま国際的に注目を集めている指揮者である。

東京フィルとは、2012年2月に東京二期会主催『ナブッコ』で初共演して以来、定期的に共演を重ね、関係を深めてきた。繊細な音楽性、爆発的なエネルギーとドラマ性を内包しつつ深い知性を湛えた音楽づくりは、共演を重ねるほどに聴衆を魅了し、ライヴ、録音とも、高い評価を得てきた。

若きイタリアの俊才と伝統の東京フィルが創る新たな音楽の世界に、ますます期待が高まる。

そんな東京フィルとバッティストーニの熱演が聴ける10月の定期公演会では、マスカーニによる知られざるジャポニズム・オペラの佳作、歌劇『イリス(あやめ)』(演奏会形式・字幕付き)が演奏される。舞台演出も、バッティストーニ自身によるものだ。

『イリス(あやめ)』は、19世紀末のヨーロッパで日本趣味が流行した時代に、『カヴァレリア・ルスティカーナ』で知られる作曲家マスカーニが北斎の浮世絵や三味線、吉原、富士山など、日本の素材にインスパイアされて作ったという異色のイタリア・オペラである。この作品について、バッティストーニは次のように語っている。

「イタリア・オペラで初めて“日本”を舞台にした作品が『イリス』です。この作品で重要なのは、想像の中の夢の国である日本を背景に醸し出される、異国趣味やオリエンタリズムです。同じ日本を舞台にしている『蝶々夫人』より、東洋のおとぎ話である『トゥーランドット』に近い作品といえます。音楽はワーグナーやフランス音楽の影響が見えるものの、ナポリ民謡のようなものが盛り込まれていたりと、そこに込められた精神はイタリアそのものです」

若きマエストロが、東京フィルのオーケストラとともにどんな音楽を生み出すのか、ぜひ聴いておきたいものだ。

【東京フィルハーモニー交響楽団 2016年10月定期演奏会】
■第886回オーチャード定期演奏会
マスカーニ/歌劇『イリス(あやめ)』(演奏会形式・字幕付)
日時:2016年10月16日(日) 15:00 開演(14:30 開場)
会場:Bunkamura オーチャードホール
http://www.tpo.or.jp/concert/20161016-01.php

■第887回サントリー定期シリーズ
マスカーニ/歌劇『イリス(あやめ)』(演奏会形式・字幕付)
日時:2016年10月20日(木) 19:00 開演(18:30 開場)
会場:サントリーホール ※チケット完売
http://www.tpo.or.jp/concert/20161020-01.php

■第105回東京オペラシティ定期シリーズ
ヴェルディ/歌劇『ルイザ・ミラー』序曲
ヴェルディ/歌劇『マクベス』より舞曲
ロッシーニ/歌劇『ウィリアム・テル』序曲
ベートーヴェン/交響曲第5番『運命』
日時:2016年10月19日(水) 19:00 開演(18:30 開場)
会場:東京オペラシティ コンサートホール
http://www.tpo.or.jp/concert/20161019-01.php

文/編集部

最終更新:10/9(日) 20:40

サライ.jp