ここから本文です

トイレのハンドドライヤーやハンカチは菌まみれで危険、は本当?正しい手の拭き方は?

Business Journal 10/9(日) 6:01配信

 公共のトイレで手洗いした直後、どうやって濡れた手を乾かすだろうか。自身のハンカチや布タオルで水分を拭き取るのでなければ、トイレに備えつけのペーパータオル、もしくはハンドドライヤーに頼ることになる。

 どの方法を選ぶかによって清潔度が変わるが、しばしばハンドドライヤーがもっとも不衛生だと指摘する声も聞かれる。手の水滴を風で吹き飛ばして乾かすため、手に残っていた菌が飛散してハンドドライヤー内部の壁に付着してしまうのではないかとも想像される。

 国内外では、ハンドドライヤーと菌の関係を調査した実験がいくつも行われている。一例を紹介すると、第24回日本環境感染学会総会(2009年)の記録には『ハンドドライヤーの細菌汚染状況について』という演題を確認することができ、防衛医科大学校検査部(当時)の西園寺克氏が以下のようにコメントしている。

「今回、ハンドドライヤーの水受トレーから高率に菌が検出され、ジェット温風により飛沫することが明らかとなった。ハンドドライヤーは細菌汚染の温床となる可能性があるため、易感染患者が利用する病院等では注意する必要があると思われる」

●着眼点は菌と水分の結びつき

 しかし、今回話を聞いた衛生微生物研究センター主任研究員の李新一氏は、「健康な人間が普通に使用する分には、ハンドドライヤーを問題視しなくてよい」と語る。

「洗った手を乾かすためにハンドドライヤーで強い風を当てれば、菌が少なからず飛散してしまうのは当たり前だといえます。また、そもそも手洗いという行為により、手に付着しているすべての菌を落とすことはできません。入浴や歯磨きも、菌をゼロにしているわけではないのです。

 私たちの身体には常在菌と呼ばれる菌がいて、他の菌が身体に侵入しても感染を防げるように共存しています。トイレのあとに手を洗うのは大腸菌など、病原性のある余分な菌が付着していたら困るからなのです」(李氏)

 また、ハンドドライヤーの周囲に菌が飛散しようと、危険はさほど大きくないという。

「菌が増えてしまう一番の原因は水分なので、飛散した菌も、水分がない限りは害になりません。たとえば街中で手すりやつり革を触ったとき、手には数百~数千個の菌が付着するものの、乾燥していれば数時間のうちに死んでいきます。菌のある場所を何回触ろうと、100億個などに数が積み重なることはないのです。

1/2ページ

最終更新:10/9(日) 6:01

Business Journal

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。