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長友佑都「インテル退団説」の ウラにある指揮官の好みとSB事情

webスポルティーバ 10/9(日) 14:50配信

 フランク・デ・ブールがインテルのベンチに座って以来、チーム内のヒエラルキーは、ロベルト・マンチーニ時代からがらりと変わってしまった。

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 デ・ブールはチームを把握するまで、しばらくはマンチーニのやり方を踏襲していたが、その後自分の考えに基づいてチームをいじり始めた。これは監督が代われば当然起こり得ること。ある程度は予想できた。マンチーニのもとで長友佑都は常に左SBとしてプレーし、たとえトルコ最高のSBと呼び声の高いジャネル・エルキンが加入しても(監督交代後、すぐにまたレンタルで出されたが)、長友がこのポジションのレギュラーであることは変わりなかった。しかし、デ・ブール・インテルになってからは勝手が違った。

 長友はリーグ初戦のキエーヴォ戦でこそスタメンだったが、その後、練習中に右のふくらはぎを痛めたこともあり、2節のパレルモ戦で控えにまわった。それ以来、長友はなかなかベンチから立ち上がることができない。正確には、その後、長友が出場した試合は2試合。ヨーロッパリーグの対ハポエル・ベア・シェバ(イスラエル)戦と、先日のローマ戦での途中出場(後半17分から)だ。そして彼がこれまで出場した3試合すべて、インテルは敗れている。単なる不運な偶然なのだが、それでもあまりいいことではないだろう。

 自分がSBに求める資質を、長友は持っていない――デ・ブールはどうやらそう考えているようだ。監督はシーズンの初めから好んでダヴィデ・サントンとセナ・ミアンゲを使っている。どちらもインテルユース育ちの90年代生まれの選手だ。彼らにはもうひとつ共通点がある。それは強靭なフィジカルだ。ともに長身(サントンは187cm、ミアンゲは197cm)で、歩幅が広く、マンマークもできる。

 それに比べると長友は明らかにタイプが違う。彼の持ち味は、俊敏さとスピード、サイドを何度も行き来するスタミナにある。しかし現在、デ・ブールがSBに求めるのは、強固に脇を固めることであって、スピードではない。ローマ戦でも、モハメッド・サラーと対峙するのは同じタイプの長友が適していたのだが、それでもデ・ブールが選んだのはサントンだった。試合後にはこの采配に疑問を持つ声がかなり上がったが……。

 しかしこれらはテクニカル面での話だ。人間的には長友とデ・ブールの関係は非常に良好と言えるだろう。チームワークを尊び、練習には決して手を抜かない長友の性格を、デ・ブールは高く評価している。また怪我が完治した後、ピッチに戻りたいという強い気持ちを持っていることも、デ・ブールは理解しているし、好意的に見ている。

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最終更新:10/9(日) 14:50

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