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1回6000円のセミナーに何回参加しても何も得られない --- 尾藤 克之

アゴラ 10/9(日) 7:01配信

皆さまはセミナーに参加したことがあるだろうか。セミナーは無償と有償のものに大別される。無償セミナーが圧倒的に多いが、参加者の質が悪いという特性がある。暇つぶしで参加する人が多いためである。質の悪い参加者を排除するためにも有償が理想的だろう。

また、セミナーの種類は多岐にわたっている。大切なことは、自分自身の明確な目標との整合性ではないかと考える。スキル向上と称して多くのセミナーが開催されているが、足しげく通ったところで実力がつくわけではない。

後藤勇人(以下、後藤)は、美容室、日焼けサロン、ショットバーなどを経営する他、ギターのグレコで有名なフジゲン創業者の横内祐一郎氏の総合プロデュースをおこない、ブランド構築の専門家として認知されている。今回は、セミナーを受講する際の留意ポイントについて聞いた。

■ビジネスの目的とはなにか

まずはビジネスの目的を考えてみたい。ビジネスの目的は利益の追求である。つまり稼ぐことが目的になる。セミナーであれば稼ぐための具体的な内容が提示されなければ意味が無い。ありがちなのが具体的な方策が語られずに「稼ぎは後からついてきます」「稼いでも人生の成功ではありません」といった抽象的なものが存在することだ。

「例えば、自らがお金の必要性に迫られている時に、このような抽象論を聞かされても説得力はありません。『稼いでも人生の成功ではありません』というのは正しいですが、必要性に迫られている人には無意味なものにしか聞こえないでしょう。」(後藤)

「セミナーは調べれば評判が分かるものです。ニーズがあれば情報を拾うことは難しくありません。その際に、良い情報ではなく悪い情報も聞くようにしてください。判断するための充分な材料を集めることが大切です。」(同)

セミナーの効果的な見分け方はあるのだろうか。一つは体系的な知識を形成できるものだろう。そのなかからメリットが享受できることが大切である。また、根拠もなく利益を得られるように吹聴しているものも要注意だろう。情報商材に有りがちなパターンだ。

「例えば、『本を出したい』『講師になりたい』といった目的があるとします。出版セミナーや講師セミナーに何回参加しても目的がかなうことは難しいでしょう。出版であれば、出版社に企画書を持ち込んでも1000本のうち3本が通ればいいほうですからかなりの難関です。講師も名乗ってしまえば、すぐに講師ですが、実績が認められてクライアントに入りこむためにはハードルがあると思います。」(後藤)

■結局なにが効果的なのか

セミナーは参加しただけでノウハウが享受できるほど簡単ではない。都合の良い客にならないためにも、何に活かすかという視点が重要になってくる。また、見合う効果がないと判断するなら中断や撤退する覚悟が必要なのかも知れない。

「2パターンの人が居ると思います。1回6000円のセミナーに20回、30回と参加する人も居れば、専門家に頼む人もいます。例えば、1回6000円の出版セミナーに30回参加したら18万円かかります。しかし目的に到達することは難しいでしょう。」(後藤)

「プロの出版編集者などに依頼をしたら最初に同じくらいの額が掛かるかも知れませんが、1ヶ月で決まるかも知れません。時間と得られる効果を考えれば、レバレッジが効いていると判断することができます。」(同)

セミナーへの参加を有意義なものにするためにも、先のストーリーがイメージできるか検証したほうが良いのかも知れない。

参考著書
『夢実現とお金の不思議な29の関係』(同友館)(http://amzn.to/2dHOYfC)

尾藤克之
コラムニスト

尾藤 克之

最終更新:10/9(日) 7:01

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