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誤審撲滅へ“ビデオ判定”のテストが本格化 FIFA審判委員長は「18年W杯での導入が目標」と明言

Football ZONE web 10/9(日) 18:37配信

イタリア対オランダ戦で世界初導入された“VAR制度”

 先日の国際親善試合イタリア対オランダで、世界で初めて導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)制度について、FIFA審判委員長のマッシモ・ブサッカ氏が「2018年ロシア・ワールドカップでの導入を目指す」と明言している。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」のインタビューに応じている。

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 スイス出身のブサッカ氏は自身も国際主審として長らく活躍し、ワールドカップでも2大会に渡って主審を担当。2009年にはUEFAチャンピオンズリーグ決勝のバルセロナ対マンチェスター・ユナイテッドのゲームを裁くなど名レフェリーとして知られた。現在はFIFAの審判委員長を務めている。

 そのブサッカ氏は、このVARについて「審判団の役割を変更するものではない」と強調している。

「ビデオ判定の導入は、ゴールラインテクノロジーの機能がフィールド上の他の場所にも拡張されるようなものだと考えてもらいたいと思う。審判たちにとって、試合に対する準備にはなんら変更がない。なぜなら、彼らは目の前の試合で起きる出来事に集中すべきであり、それは今までと同じだからだ。ピッチに立つ審判員が、常に決断を下す責任者であるということに変更はない」

11月のイタリア対ドイツ戦でもテストを実施

 サッカーの競技規則には、試合の判定に対して「主審の決定が最終のもの」という明記がされている。では、VARが果たす役割はどのようなものになるのか。ブサッカ氏は、あくまでも補助的なものであり、重大なミスを回避するためのものであるとしている。実際に、初めて導入されたイタリア対オランダの一戦では、PKの判定がミスジャッジであるとして取り消しになった。一方で、試合中の細かい判定に対して何度も介入するようなことはなかった。

「VARが試合を中断して介入するのは、あくまでも重大なミスがあった場合のみだ。我々は、11月のイタリア対ドイツ(11月15日、国際親善試合)でも次のテストを予定している。来年からは、そのテストの結果を評価して検証する次の段階に進んでいくことになる」

 そしてブサッカ氏は、2018年のロシア・ワールドカップでVARが導入されるのかという問いに対して、導入を目指していることを明言した。

「もちろん、我々はその大きなイベントに対して導入したい意思がある。ただし、まずはテストを繰り返しながら前進していくということだ」

 ビデオ判定の導入には慎重な姿勢を見せてきたFIFAだが、ゴールラインテクノロジー導入を契機にそうした“人間の目を超えたもの”による判定の補助は加速している。ワールドカップでは“誤審”が大きなドラマを生んできたのは事実だが、その要素が少なくなることはサッカーという競技にとって歓迎されるはずだ。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:10/9(日) 18:37

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