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ザッカーバーグ、3000億円投入で“病気根絶”宣言

デイリー新潮 10/9(日) 5:57配信

 1億円あったら何に使おう――汲々と日を送る小人にとっては1億円でも充分夢を馳せるに足る金額。だが、世界第6位の富豪ともなるとケタが違う。それも1ケタでなく3ケタ違うのだから開いた口が塞がらぬ。

 フェイスブックの創業者、マーク・ザッカーバーグ(32)が9月21日、妻で医師のプリシラ・チャン(31)と会見に臨み、「2100年までにすべての病気を根絶する」とぶち上げた。注ぎ込まれる金額は10年間で30億ドル(約3000億円)。若き富豪は「病気治療の支出に比べ、病気にならないための研究費はわずか50分の1だ」として“バイオハブ”と称する研究施設を立ち上げる、そこで疾病治療の新たなテクノロジーとツールを開発するため基礎科学研究を行う、医学者、コンピュータ科学者、エンジニアらの世界的ネットワークを構築する、という。会場には世界第1位の富豪ビル・ゲイツも姿を現し、賛意を示した。

「昨年末、ザッカーバーグ夫妻は娘の誕生を機に、保有するフェイスブック株の99%を寄付する、と発表、全米の賞賛を浴びました。当時その金額は450億ドル(約4兆5000億円)に及ぶと見積もられましたが、これは世界最大の慈善財団ビル&メリンダ・ゲイツ財団の総資産額に匹敵し、その額は今も膨らみ続けています」(現地記者)

 この寄付行為をザッカーバーグの税金対策とする声も上がっていたが、今回の発表はそうした批判に応える狙いもあるようだ。

 科学作家の竹内薫氏は言う。

「21世紀中に病気をなくす、とは気宇壮大で、ケネディ大統領のアポロ計画を連想しますね。当時、人類が月に辿り着くためのテクノロジーなどありませんでした。しかし、アポロ計画をぶち上げたことでさまざまな技術が発達した。同様のことが起こるかも知れません」

 ことに、IT技術の医療分野への投入は、予想外のイノベーションを生む可能性もあるのではという。

 小人の願いはむしろ、開いた我が口に牡丹餅が落ちてこぬかということだが。

「週刊新潮」2016年10月6日号 掲載

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最終更新:10/9(日) 5:57

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