ここから本文です

銀座の美容師が手掛ける、おいしくうれしい“本質美”のための食事会

東京ウォーカー 10/10(月) 7:00配信

厳しい暑さが過ぎ、収穫の秋が訪れた。旬の食材を、その素材のおいしさだけではなく、“美しさ”にもつながる味わい方があるのだとか。今回、話を聞いたのは、“容姿だけではない、身体の中と外から作られる本質美”を追求する「銀座美院」の美院長・増本拓さん。美容師(=美師)として銀座で美容サロンを手掛ける傍ら、月に一度「TakuMi Kitchen」として無農薬の旬な食材などを使った食事会を開催。この日は、赤坂のオーガニックワイン専門店「マヴィ」が会場となった。

【写真を見る】今回の主役は「調味料」。新鮮なキャベツは増本さんお手製の味噌で食べる

――「美院」と「TakuMi Kitchen」について教えてください。

普段は、美容師として髪を切っているんですが、お店の名前も美容院ではなく「美院」にしています。なぜかというと、“健康ありき”の美容だと思っていて。“容姿”を美しくすると書いて美容院。でも、それだけではなくて、「体の中と外から美しく」というのを考えています。今のお店も6月で2周年を迎えて。今後はカフェなども作っていきたいのですが、まずはこういった取り組みからと思い、2015年の11月から「TakuMi Kitchen」を始めました。

――この食事会について教えてください。

月に一度、毎回テーマを変えていて。いろいろな健康法だとか、スーパーフードがあるなかで、自分でもいろいろな人の話を聞いたり、本を読んだりするうち、本質的な美しさ、体の中から美しくなれるには?と考えたとき、“おいしい”とか“楽しい”という気持ちが大事だと感じるようになりました。毎回、ゲストの農家さん、作り手さんがこういう思いで作っているという話を聞くとか、それを感じたときによりおいしさを感じられるというか。なので、ゲストという形でお招きし、どういう思いで、どういうこだわりを持っているかというのを、質問コーナーなんかも設けて、実際にお客様に話を聞いて、思いを感じてもらって。おいしく、楽しく過ごしてもらうというのを大事にしています。

――これまでゲストとして招かれた方というのは、もともとつながりのあった方々ですか?

そうですね、もともとやり取りがあったり、紹介してもらったりしています。肥料も農薬も使わない農家さんを限定して、使う素材も、それに基づいて作られたものしかここでは使わないです。それが、本来あるべき食材の姿というか、それが本物の味じゃないかな、と感じていて。そういうものは全体の農業の割合の中で、0.01%くらい、というか。

――そういった作り手の方を探すのが大変そうだなと感じます。

そうなんです。みなさん、感覚的に「無農薬は体にいいのかな」という印象はあると思いますが、きっかけがないというか。どこで買ったらいいのか、とか。いわゆるオーガニックと言っても農薬や肥料を使っているものもありますし、普通より2倍、3倍の値段で、「高いね」というだけではわからない。なぜ高いのかというのにも理由があって。肥料も農薬も使わないということは、それ以上に手間暇がかかるし、自然の、その年の気候などにもすごく左右されるので。農家さんも生活が懸かっています。それくらいの覚悟で作っている人たちなので、生半可でないというか。だからこそ、作物ができて味わったときに、野菜自体のおいしさというものが、いろいろなオーガニックなんかの食材の中で、本当においしいな、と感じて。オーガニックです、素材にこだわってます、と言われても、おいしいと感じなかったら…少しもったいないというか。食事の前提として。なので、思いやこだわりがあって本物を作っている人たちをお招きしています。

――これまでイベントに参加された方々の反応はいかがですか?

喜んでいただいてます。Facebookでも農家さんとつながってもらっていて。最初にやった11月はそば打ちのイベントをしたんです。11月は新そばができる時期なので、みなさん毎年、11月になるとその「おそばを食べられる喜びが待っている!」と。なので、毎月毎月いろいろな農家さんとつながっていくと、この月になると「久保さんのところの春菊が食べられる!」とか。喜びの選択が増えていくといいますか。Facebookを見ていても、農家さんが「今、こういう作業をしています」という投稿をしてそこで盛り上がって、みんながそれを見ながら楽しみにしているんですね。自分で釣った魚や、おじいちゃんが作ってくれた野菜っておいしさもひとしおじゃないですか。直接、農家さんからそういう野菜を取り入れています。実際にそういう人たちやリピーターの方々も少しずつ増えてきています。知らない農家さんが次に来てくれて、新しいつながりができて、と。

ちなみに今回は、調味料も“本物”を使っていることにフォーカスして、ゲストに自然食品店のスタッフさんに来ていただきました。食材と同様に、お水も調味料も、お酒、塩、醤油も全部「本物だな」と思える、妥協のないものを選んでいます。「TakuMi Kitchen」として一番信頼しているお店です。ここに行けば何でもある、というお店をお客様に知ってもらいたくて。また、スタッフも蔵元さんまで回って、話を聞いてきて、店頭でもお客さんにその話をするんですね。なぜこの醤油、この味噌なのか?という話を。野菜の見分け方など、家庭でも使えるようなレクチャーを中心にしています。

――今後の展望を教えてください。

今後やっていきたいのは参加型プログラムですね。ピザの窯を持っている農家さんがいるので、そこまで日帰りバスツアーなんて考えていたりします。「今度うちでやって!」と言ってくださる農家さんもいて、関東圏内の人も多いので、出張版みたいな形で。

今は、健康志向の人たちが「何を食べたらいいの?」と迷うくらい、情報もあふれていますよね。そういった中で、もののクオリティだけをとにかく追及しているので。こういったものを普通に食べられれば問題ないというか。毎日これを食べなきゃ、やらなきゃいけないというような負担を抱えてしまうことは不健康だなと思っていて。自分自身、添加物の勉強を始めたとき、何も食べられなくなってしまったんです。そこから激ヤセしてしまって。否定していくときりがないから、そうではなくて、農家さんなど知ってもらって、うれしい選択が増えていく。こんなにおいしい醤油、食材、といったものが増えていくというのはどんどん食卓が楽しくなっていくというか。そんな人たちが増えていったら、という思いでやっています。

食事会を通じて、おいしく、うれしい食生活の重要性を話してくれた増本さん。美容にプラスして、食事と睡眠など健康的なライフスタイルを心がけることで、「表面的な美」ではなく「本質美」を目指していく。【ウォーカープラス編集部】

最終更新:10/10(月) 7:00

東京ウォーカー

記事提供社からのご案内(外部サイト)

東京ウォーカー

株式会社KADOKAWA

12月・1月合併号
11月20日

特別定価(税込):600円

2016新店から選りすぐり!
本当に安くて旨い店
BEST100
東京Xmas最新ナビ2016

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。