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ボランチの人材難に直面する日本サッカー界 山口がハリルJの新たな“心臓”となるか

Football ZONE web 10/10(月) 8:20配信

イラク戦で劇的なバースデー決勝弾を叩き込むも「余韻に浸ってても仕方ない」

 日本代表MF山口蛍(セレッソ大阪)は、6日のロシア・ワールドカップ(W杯)最終予選の本拠地イラク戦で後半アディショナルタイムに決勝ゴールを決め、2-1の劇的勝利の立役者となったが、11日の敵地オーストラリア戦に向けて甘い余韻はすでに捨てたようだ。

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「別にコンディションはいいし、準備してしっかりやるだけだと思います」

 非公開練習後に自身のコンディションについて語った山口は、イラク戦終了間際のゴラッソについての質問を報道陣から受けた。

「この間の反響はすごかった?」

 山口は淡々としていた。「まあ、それなりにですけど。あの時だけなんで、その余韻というか、そういうものにずっと浸ってても仕方ないと思うんで、切り替えてますけど」と語った。26歳の記念すべきバースデー弾を叩き込み、試合終了後にはさいたま市内の宿舎で誕生日ケーキとともにささやかなパーティが行われ、山口は誕生日の決意表明を選手・スタッフに済ませた。

 キャプテンのフランクフルトMF長谷部誠とダブルボランチを組むなか、山口にはボランチの主軸として奮起が期待されている。

「いやまあ、自覚自体はありますけど、監督が誰をチョイスするのか全然分かんない状況だし、そこはもし自分が出れば全力を出すだけで、途中からでもやっぱり前回みたいに何か仕事するっていうものを心がけながらやるって感じですけど」

「変わらないスタンス」を強調

 山口は飄々と語った。今年1月にC大阪からハノーバーに移籍した。2部降格に伴い、わずか半年で帰国した際にはバヒド・ハリルホジッチ監督から名指しで批判された。

「ドイツのようなリーグで戦えば、A代表で興味深い選手になるはずだった。私は戻って来ることに高い評価はしていない。私は代表監督としてコメントするが、良い選手をすぐには手放せない」として、J2で苦闘している山口は特例で招集されている。それだけ日本サッカー界はボランチの人材難に陥っている。

「別にオーストラリアやからっていうイメージじゃないですけど、どことやるにしても自分の持ち味は生きると思うし、だからどの試合も変わらないスタンスで挑み続けたいなっていうのはありますけど」

 ロシアW杯への道程で最大の難関となるアウェー決戦にも気負わず、あくまで自然体の山口は、ロンドン五輪世代を代表する1人としてハリルジャパンの新たな“心臓”となれるだろうか。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:10/10(月) 8:20

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