ここから本文です

【MLB】青木宣親、打率は上々も1番打者として起用をためらう理由

ベースボールチャンネル 10/10(月) 8:00配信

打率は上々の数値だが……

 青木宣親は、今季、シアトル・マリナーズで118試合に出場して467打席に立ち、417打数118安打、4本塁打28打点、打率.283だった。

 規定打席には到達しなかったが、MLBに移籍してから5年連続で.280台、アメリカンリーグの平均打率は.257だから、アベレージヒッターとして、まずまずの成績を残したと言えるだろう。

 しかし、今季の青木には懸念すべき数字がいくつかある。

 ア・ナ両リーグで15以上盗塁を企図した選手は76人いたが、その成功率ベスト3人とワースト3人。

ベスト
1. クリス・オウイングス(ダイヤモンドバックス)21盗塁2盗塁死 成功率.913
2. ブライアン・ドージャー(ツインズ)18盗塁2盗塁死 成功率.900
3. ビリー・ハミルトン(レッズ)58盗塁8盗塁死 成功率.879

ワースト
3. カーク・ニューエンハウス(ブルワーズ)8盗塁9盗塁死 成功率.471
2. アレクセイ・ラミレス(2球団計)8盗塁9盗塁死 成功率.471
1. 青木宣親(マリナーズ)7盗塁9盗塁死 成功率.438


 実は青木は、15以上盗塁を企図した選手の中で最も盗塁成功率が低かった。今季のMLB全体の盗塁成功率は.717だから、相当低い(イチローは10盗塁2盗塁死 成功率.833)。

 NPB時代の青木の盗塁成功率は.763(164盗塁51盗塁死)、昨年までのMLBでは.710(81盗塁33盗塁死)。

 抜群に高いとは言えないが、リードオフマンとしてまずますの数字を挙げてきた。
 それが、ここまで成功率が低いと指揮官は1番で起用することに躊躇してしまう。

守備の数値もマイナスに

 さらにアメリカの記録サイト、『Baseball Reference』によれば、青木は、選手の総合指標であるWAR(Wins Above Replacement)の守備部門の数値(dWAR)-が0.7。

 青木は左翼手だったが、この数値はチームの勝利のためには、青木ではなく他の選手が左翼を守ったほうが良いということを示している。

 もともと長距離打者ではない。出塁率の高いアベレージヒッターとしてチームに貢献してきたが、打つだけで、走塁も守備も他の選手より数値が劣るとなれば、その価値は一気に下がってしまう。

 今季の契約は、青木が480打席に達すれば自動的に翌年の契約が継続されることになっていた。しかしマリナーズは8月末に青木をマイナーに降格させるなどして、467打席にとどめた。来季の契約更新は不透明だが、青木は1番打者としての価値を再び上げることができるだろうか。

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:10/10(月) 8:00

ベースボールチャンネル